羽州夢太郎丸 昭和風スタイルを継承する老舗カンパニーの美麗車!

昭和45年の創業以来、東北エリアにその名を轟かしてきたアートカンパニー。老舗の一員として活躍するオーナーがワッパを握るこのクルマは、仕事車としての実用性を追求しながら、昭和時代のアート車のエッセンスを巧みに取り入れた注目車だ。

       



薄い紫の上から青いフレークを大量に吹いた藤勝特有のコーポレートカラーが印象的なキャブ周りは、ボトムセクションに装着したプラティア製の舟型バンパーが魅力的で、前面にミラータイプの名文句アンドンや角フォグランプを収めるほか、両サイドには緑のナマズマーカーを3段で配置するなど、古き良き時代のアート車のエッセンスを踏襲したスタイルを再現。

また、キャブトップには、3本の角おこしパイプを立体的に組んだミラーステーと、前面に緑のマーカーを並べた2段平型バイザーをバランスよくコンビネーション。「問題児」と刻んだウイングマークや「遊恋男一代」と刻んだグリルアンドンなど、フロントマスク周辺にもオリジナリティに富んだアクセントメイクを多投している。

一方、プロテクターを含めた全体を波板張りにした荷台周りに目を向けると、プロテクトップに“藤勝”の社名を刻んだメインアンドンを装着すると同時に、アオリには、同じく社名を欧文でペイント。さらにはプロテク背面にも緑のカラーリングを大胆に用いながら社紋を描く(社員が協力し合ってペイントしたという力作)など、老舗のプライドを感じさせる仕事車志向のコーディネートを展開。

「アート車は仕事をしてナンボ。これからも仕事車としてのカッコよさを追求していきます」と、さらに意欲を燃やしている。

【写真6点】仕事車の矜持がアートと融合。

カミオン2008年10月号トップアートをもとに再構成

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