影乃二代目 贅を尽くしたアートアップで一級品の完成度を誇る傑作車

秋田はアートトラックが少ないので、子どもたちに夢を与えるためにもまだまだ頑張りたいというオーナー。愛車のキャブをコーポレートカラーである鮮やかなブルーメタリックフレークで塗り上げ、クルマ全体にレトロな飾りを施して、一級品のアートダンプを作り上げている。

       



強烈な存在感を放っているのが54cmの厚さを誇る舟型バンパーだ。上部には一番星号を意識したという手すりアートとミニマーカーをフィーチャー。迫力とともにレトロムードを強調する手法が冴え渡る逸品だ。シャッターグリルと810用ヘッドライトともよくマッチしており、独創的かつ懐かしさあふれるフロントマスクを創出している。

キャブの前面上部は、平型バイザーとコの字型ミラーステーのゴールデンコンビでキメっ。バイザーにはバンパーと同様に手すりアートを配置し、さらにオレンジのマーカーを上面に装備して、オリジナリティをアピールすることも忘れていない。 アルミの波板が張られた荷台周りもみごたえ十分だ。ダブルで装着されたハシゴは、キャブハシゴが太い角おこしパイプ、荷台ハシゴはしぼりパイプと形状を変えて変化を付けている。

また、ウロコステンレスのリアフェンダーとホイールマーカーで、サイドパートの完成度を高めているのも見逃せない。さらにプロテク背面には日本海の荒波をイメージしたペイントが入れられ、すずき工芸ならではの躍動感あふれる傑作画が、このクルマをワンランク上のステージへと引き上げている。
現在は内装のアートアップも完了しさらに完成度を増しているという。今後も秋田アートを盛り上げる1台として活躍を続けてくれることだろう。

【写真7点】死角なき秋田流アートダンプ。

カミオン2008年12月号トップアートをもとに再構成

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