ベスト5 至高のハンドメイド ゑびす丸

メインアンドンに紀州の文字を掲げるゑびす丸。バイザー上のロケットをはじめ、すべてがハンドメイドとは思えぬ出来栄え。

       



昔は紀ノ国屋文左衛門がみかん船で荒海に果敢に乗り出し、江戸で人気者になったが、いまや、一夜にして神田の青果市場に到着。輸送がラクになったからかどうか知らぬが、江戸の庶民たちはみかんをありがたがらない。やれ、メロンがいいなどとぬかしおる。

1世紀経て、輸送方法が違っても、紀州みかんは日本のふる里の味に変わりない。キミも、ゑびす丸の運んだみかんをお正月にコタツに入って食べたかもしれない。そう思うと、ゑびす丸が身近に感じられるかな?

「このクルマは5年目で、38万km走ってます。この冬はずいぶんみかんを運びましたよ。ええ、飾りはすべてハンドメイド、じょじょにやっていくのが楽しみなんです。窓はウロコステンレスを張ってある。全部で200万円位ですんでます」。

各所の写真はコチラから。

文:編集部 カミオン1985年3月号をもとに再構成

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