ベスト5 「日本の女は皆俺のもの」キザなセリフがよく似合う 由盛丸

「日本の女は皆俺のもの」と、かのジャイアンでも口に出せないような殺し文句がキマッている。ページの綴じ部分でニックのペイント部分に支障が出ている点はどうかご容赦を。

       


「幸せ求めて、あなたの町へ」。

由盛丸は、今日もハマチを満載して1号線を鼻唄まじりで走っていることだろう。

真白な本物の富士山と競っても遜色のないほどの美しさ。きっと葛飾北斎だって、いまこれをみたら大満足するのではないかな。

「なにを描こうか考えたとき、最初に浮かんだのがあの富士山。それも、ただ富士を描くだけでなく北斎のあの構図。出来ばえは気にいっています」。

それに口上もすごい。「日本の女は、皆俺のもの」とはなんとも欲ばり。そんな心意気で今日もハンドルを握る。 なかなかの二枚目だからホントにモテるのかな?

クルマを大事にすることにかけてもハンパではない。

「洗車には3時間はかけますよ。せっかくきれいに決めているのに、泥だらけではかわいそうでしょう。だから帰ってきたときは必ず洗車します。それに雨の日はなるべく走らないようにしているんだ。あれこれ理由をつけて仕事にでなかったりね。通り雨だと、その間、駐車場で待機したりしますよ」。

今年で7年目、32万kmひた走ってきた。その間、文字や絵を描き直したこともたびたび。この冬は関東、東北方面へ関西の港からハマチを満載してひた走ってきた。帰りはエサのイワシを積んで戻る。国道、高速を半々に利用するという。

「飾りに250万円位かかっているけど、 ちょくちょくいじってるから、これで終わりということはない。今度、会うときには、どこかまた変えているハズです」。

リヤの天狗がまた、なんともいえない面白味がある。富士山、龍、それに天狗に守られ、今日もひた走る。

そのほかの写真はコチラより。

文:編集部 カミオン1985年3月号をもとに再構成

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