トップアート 躍動感あふれる波絵と美麗なパーツ群で硬派に飾り上げた名門のDNAが息づく智妃姫

迫力満点の波間に「港町巡礼」の文字が躍るサイドペイント。かつての震災により失われたクルマに描かれたペイントを現代によみがえらせた作品だ。

       



オーナーは地元の宮城を基点に関東へと鮮魚や練り製品を運ぶ。愛車は華やかなペイントと常陸美装のステンレスパーツで豪華なアートを披露する注目株だ。トップパートには厚さを抑えた平型バイザーと菱抜きミラーステーを配置しスッキリ飾っている。

寝台はもちろん、キャブ後部、ルーフサイド、ピラーにもメッキパーツを配置し、キャブ全体の完成度を高めている手法も見逃せない。

そしてキャブボトムには直線基調のデザインが硬派な印象を与えるキャデラックバンパーを配置。トップパートとのコンビネーションで、仕事車らしい力強いイメージを生み出している。なんといっても注目されるのが箱3面を彩るペイントだ。両サイドはかつて小堀商事で活躍していたクルマのデザインを採用。

リアには新しいモチーフのペイントを描き、オリジナリティをさらに進化させた。すずき工芸が腕を振るったペイントは3面が連なるように描かれた力作。名匠ならではの迫力あるタッチがインパクトを放つ。

そしてボリューム満点のサイド&リアバンパー、バスフェンダーが重量感と安定感をプラス。豪快な箱ペイントをしっかりと受け止め、クルマ全体の完成度を一段とアップさせている。

各所の写真はコチラから。

写真:秋元栄二郎 文:CAT菱川

カミオン2019年4月号をもとに再構成

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