ベスト5 浪花のダンプは唯我独尊 乙姫丸

ウロコステンレスで構成されたトップパート。交互に組み込んだブルーとピンクのマーカーが美しいナイトシーンを予感させる乙姫丸。



ウロコステンレスでボディ下一面を覆った圧巻のサイドビュー。ブルーのマーカーはハシゴだけでなく、コボレーンシートにも装着している点に注目だ。

「天上天下唯我独尊」とは釈迦が生まれたときに言った言葉だ。それを解釈すると「自分だけすぐれていると自負すること」なのだ。この自信は、さすが浪花のオヤブンさんのことはある。ラグビーで鍛えたような肉体。そして、サイドバンパーが決まってるこのダンプ。おそれいりやした。

「みかけはゴッツウみえますやろが、心はナイーブで、純情と言われているんです。(ラウンジ)多紀では、ホンマの話やで」。

このラウンジ多紀とは、いきつけのスナックの名前。いつもボトルー本は軽い。どこが純情なんですかねえ。とてもそうみえません。


片側にスカGテールを5つ備えたテールランプ。関西エリアのダンプオーナーが好んで付けていた歌舞伎をモチーフにした泥除けが迫力満点。

「まあ、それはそれとして、架装を入れてこれで200万円はかかっております。仕事の関係で、キャデラックバンパーやダブルマフラーにできないのが残念。今後、ウロコステンレスをフロントに張り、アンドンも増やすよ」。

文:編集部 カミオン1985年1月号をもとに再構成

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