はたらくクルマ 軽量〜中量級の産業車両を安全かつ速やかに積み降ろし! フジタ自動車工業 ライトスーパーローダー

フジタ自動車工業株式会社の産業機械運搬車の一つであるライトスーパーローダー。デッキ自体を傾斜してスライドさせる新機構を採用した性能と特徴をお届けしよう。

       
’50年(昭和25年)の創業以来、数々のニーズに応えるトラックの荷台を作り続けるフジタ自動車工業。香川県綾歌郡綾川町の本社工場を中心に、新潟県新潟市の新潟工場と徳島県松野郡松茂町の徳島工場を稼動し、これからご紹介する産業機械運搬車を筆頭に、アルミブロック平ボディやアコーディオン幌式ボディといった各種ボディ、チップ積み車や家畜運搬車、テールゲートエレベータなどなど、特殊車両まで幅広く手がけている。そんな同社のイチ推しの一台がこのライトスーパーローダーだ。

兄弟モデル(ダンプローダー/スーパーローダー)と異なり、アウトリガージャッキの代わりにデッキ下へ大径油圧リフトシリンダを内蔵。そこにデッキスライド機構を組み合わせることで、車両を傾斜させずに、産業機械の乗り入れを可能としたことが一番の特長だ。これにより、兄弟モデルよりも大幅な軽量化が図れたほか、車体自体を傾斜させての積み降ろしをしない分、シャシーの疲弊軽減にも大きく貢献する。

アウトトリガジャッキがないぶん、重量級の車両運搬や不整地での作業性は兄弟モデルに譲るが、動かすのはデッキのみゆえ、操作の簡略さと作動時間の短縮は一歩も二歩もリードする。整地が行き届いた都市部や市街地というフィールドにて、舗装機械やフォークリフトといった軽量〜中量級の産業機械をスマートかつスピーディに運搬する。その条件下において、このライトスーパーローダーに死角はない。

製品名:ライトスーパーローダー
フレーム形状:標準
車名・型式:フジタ/LSL
全長:11990mm
全幅:2490mm
全高:3200mm
ホイルベース:7335mm
内寸長:9150mm
内寸幅:2400mm
内寸高:400mm
容積:8.78立方m
フロアー:2.3mm/HT
サイド:9mm/HT
フロント:SUS仕様
リア:6mm/HT
車輌重量:13780kg
最大積載量:11100kg
乗り込み角度:11.19度

→【画像9枚】外装と内装の各所説明など

掲載:トラックグラフィックス2017 2017年2月1日発行(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)
文:編集部 写真:岡崎雄昌

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