ユーロスタイルトラックス ローライダーの手法を全面的に取り入れたインパクト絶大 メルセデスベンツアクトロス

どのカーカスタムのジャンルでもそうだが、流行というのは時を経るにつれて変わる。ここでは2018年のショーで最も美しいトラックに選ばれた車を紹介。

       

’50年代にアメリカのロサンゼルスで生まれた「ローライダー」。チカーノと呼ばれるメキシコ系アメリカ人から世界中に広がったカーカスタム文化だ。「ロー&スロー」をテーマに車高を低く下げ、車体にキャンディペイントやミューラルと呼ばれるエアブラシを使った絵を描く。また足回りに油圧システムを組んで車体をホッピングさせて楽しむのも特徴的なスタイルだ。

フィンランドにある運送会社「Kuljetus Auvinen」はローライダーをリスペクトし、そのカスタム手法を全面投入した巨大なフルトレーラのバルク車を製作。’18年のトラックスターフェスティバルで、見事に「ベスト・イン・ショー(最優秀賞)」を獲得した。

トラクタのベースはメルセデスベンツ・アクトロス2663型。総製作時間は6000時間にも及び、ペイント作業だけで1500時間もかかっているという。エアサスでローダウンできるなど徹底してローライダーを追求し、高い完成度を誇っている作品となっている。


↑トレーラパートのタイヤハウスにはメッキフェンダーを採用。トラクタのタイヤと同じくワイヤーホイールのキャップとノックオフをセットする。

→【画像6枚】外装と内装の各所説明など

掲載:ユーロスタイル・トラックス 2020年2月1日発行(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)
文:編集部 写真:編集部

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