トラッカー食堂 100年にわたり受け継がれるやさしい味わいは無形文化財級! 山形屋(群馬県安中市)

関東と信越エリアをへだてる群馬県碓氷峠。群馬県側に位置する松井田界隈は古来より峠を越えていく者と越えてきた者に安らぎを提供する宿場町として栄えてきた。交通網の発展と社会情勢の変化を受け、往年のにぎわいこそ見られなくなったが今もなお味のある名店が多く存在する。そのなかでも国道18号線・碓氷バイパス沿いにあるドライブインにフォーカス。豊かな昭和情緒が魅力の店舗を紹介していこう。

       
碓氷バイパス分岐点から約1.5km。山形屋は遠目からでもインパクトがある看板と建物がよく目立つ。昭和の世界にタイムスリップしたかのような店内も見応えバツグンだ。店名は3代目ご主人の井上守さんの祖父の生まれが由来という。

「そもそもオレのじいちゃんが碓氷峠のトンネル工事に参加したあと、食堂を今の旧道沿いに始めたのがキッカケ。戦後すぐのことと聞いているから、かれこれ100年になるんじゃないかな」。

85歳ながら調理場に立つ井上さんをフォローしながら給仕するのは奥さまの清子さん。「ウチはすべて手作りなのよ」と清子さんがいえば「100年変わらず同じ味。進歩がないよね」と笑う井上さんだ。

和風ダシが利くラーメンは定食のおともにもってこい。手作りのおしんこは単品で頼むのがベターだ。ちなみに同店の人気はモツ煮とホルモン定食。どちらも写真を撮るのを忘れ、不覚にも、ついついペロッと食べてしまいましたこと、深くお詫び申し上げます。

→【画像12枚】外装と内装の各所説明など



↑山形屋はカミオン公式ユーチューブチャンネルのカミオンTVでも絶賛放映中。撮り忘れたモツ煮とホルモンは映像で見られます。
https://youtu.be/g-r0mjBbpZI


山形屋

☎︎027・395・3623
〒379-0306 群馬県安中市松井田町原736-4
営業:10〜20時 定休日:不定

文:編集部 写真:編集部

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