西部警察マシンRS-2仕様、その後【4】公認を取得したその仕上がりは本物と見まがうほど|日産 スカイライン ハードトップ 2000ターボ RS

ここまで室内を仕上げたRS-2仕様はほかにはない。コンピューター本体やパネルのレーザーカット、スイッチ取り付け、アルミ縞板加工は徳島県小松島市の三ツ星鐵工所に依頼

【日産 スカイライン ハードトップ 2000ターボ RS vol.4】
【3】から続く
西部警察に登場する「マシンRS-2」仕様に仕上げられたDR30スカイライン。

ここに掲載している写真でも十分伝わると思うが、その仕上がりは本物と見まがうほど。しかも、格好だけではなくトランクを逆開きに加工し、ドラマ内では使用されることのなかった4連装特殊弾発射装置まで設置。当然、その多くはワンオフ製作、特殊加工ばかり。その苦労は想像に難くない。

また、この車両はナンバー付きであることも大きなポイントであると同時に、とてつもない苦労があったそうだ。「公認車検は4回目でやっと通すことができました」とオーナー。この車検取得は出雲市のアイシーイーに依頼し、代表の黒崎達也さんが骨を折った。最大の問題は助手席側のコンピューター。1回目でコンピューターと助手席の固定、2回目でシートベルトの位置について指摘を受け、それらの問題点を改善して挑んだ3回目。ここですべては決着する予定だったが、陸自で「公認の印が押せない」と大もめ状態の末、最終的に1名乗車(助手席は飾り)とすることで公認を取得した。

こうして完成したマシンRS-2仕様のDR30は、どこからどう見ても本物そっくり。石原裕次郎記念館で本物をつぶさに確認してきた本誌スタッフも驚くほどで、ここまで仕上げた個体は日本で1台だと断言できる。

>> 【画像28枚】エンケイ・メッシュ4のホイールは多段リムで、サイズもオフセットも本物と同じだという。超貴重品だ。エンジンルーム内の仕上がりは、西部警察仕様ではなくDR30としてもハイレベル。本物のプラグコードはアクセル製の黄色で、それも所有しているが、今回は車両を動かすこともあり、ブルーの永井電子機器製を装着。「ウルトラ製の方がエンジンの調子がいいんです」とオーナー

現在探しているのはフリーダムフォン1550。
>> 現在探しているのはフリーダムフォン1550。 


メインコンピューターのパネルもワンオフ製作し、文字や書体も再現。運転席側には本物と同じ八重洲無線FT-77Sを設置。パトランプの点灯などをここに並ぶスイッチでできるようにしたいそうだ。
>> メインコンピューターのパネルもワンオフ製作し、文字や書体も再現。運転席側には本物と同じ八重洲無線FT-77Sを設置。パトランプの点灯などをここに並ぶスイッチでできるようにしたいそうだ。 

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「この個体を見たときは凄すぎて言葉が出なかったです」と語るオーナー。「このクルマが手に入ったからこそ、本物に限りなく近いマシンRS-2ができ上がりました。製作に協力してくれたアイシーイーやTECHNOS、三ツ星鐵工所、そしてピットハウスの國領さんには感謝してもしきれません」。そ して、「いつか、渡哲也さんや舘ひろしさん、大門軍団のみなさんがクルマを見にきてくれないかな。渡さんは島根出身ですしね」と夢を語った。
「この個体を見たときは凄すぎて言葉が出なかったです」と語るオーナー。「このクルマが手に入ったからこそ、本物に限りなく近いマシンRS-2ができ上がりました。製作に協力してくれたアイシーイーやTECHNOS、三ツ星鐵工所、そしてピットハウスの國領さんには感謝してもしきれません」。そして、「いつか、渡哲也さんや舘ひろしさん、大門軍団のみなさんがクルマを見にきてくれないかな。渡さんは島根出身ですしね」と夢を語った。

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初出: ハチマルヒーロー 2018年 1月号 vol.45
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

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TEXT : Rino Creative/リノクリエイティブ PHOTO : RYOTA-RAW SHIMIZU/清水良太郎

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