第7回ロータリー魂ファイナル【8】伝説のキャノンボールランで有名なあのFDがストリート復活したらしい

M&M’Sのカラーのリバリーから受けるソフトな印象とは裏腹な本物のタイムアタックマシン

       
2024年7月7日(日)、千葉県の茂原ツインサーキットにて最終回となる「第7回ロータリー魂ファイナル」が開催された。その参加者のロータリー車を8回に渡って紹介していく。

第7回ロータリー魂ファイナル・オーナー車【8】

2000年代、ロータリーマニアの中では伝説となっている東名高速でのキャノンボールラン。
その勝者のマシンが、オートセレクトのイエローイーグル号。

サイドポートにトラストのTD-07 25Gタービン、そしてトラストの6速ドグミッションを搭載。
踏みっきりでスピードリミッターにトラブルの合ったRE雨宮の雨さんドライブのマシンを置き去りにした。

そして、当時フジタエンジニアリングをはじめとしたデモカーと各サーキットのタイムアタックで争った1台だ。

その1台が、最終回のロータリー魂にやってきた。

>>【画像33枚】スピードイエローのボディカラーをまとった外観や、ガセット溶接の補強が見られる内装など。隣のイエローイーグル・レプリカにも目が行ってしまう

6年くらいほど前に前オーナー、そして現オーナーの手元に渡り4年ほど。
長らくナンバーが切られていたが、現オーナーのストリートに戻したいという気持ちの下、1年ほどの時間の後、再びナンバーが取得された。

会場では往年のイエローシャーク号に雰囲気の似た1台が並んで駐められていたが、そちらはレプリカ。

ディテールにフォーカスしていくと、特徴的なガセット溶接が施されたピラー周り補強やロールケージの取り回し等、ホンモノだからこその造りの違いが見て取れた。
そして、そもそもイエローシャーク号のボディカラーはポルシェのスピードイエロー、歴代FD3Sが純正でまとっているイエローとは別のカラー、オートセレクトの歴代デモカーのカラーリングとされているのだ。

現在はC-WESTのオリジナルとは異なるフロントバンパーやスクートのボンネットなどが装着され、リアウイングも仕様変更されている。
また、エンジンもポート加工されたエンジンにタービンもT78へと変更、新しい一歩を歩み始めている。

当日なにより驚いたのは、有名なチョコレートブランドM&M’Sのカラーのリバリーが車体全面に貼られていたこと。
そのポップな外観に、気付かない来場者も多かったかもしれない。
そんな外観とは裏腹に、中身はホンモノだったのだ。

TEXT : NORIO FURUKAWA/古川教夫(カチくる) PHOTO : KOICHI INABA/稲葉浩一

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