第7回ロータリー魂ファイナル【5】SA22C「ドラッグ仕様をドリフト仕様に」って結構な大ごとです

オーナーと20BインジェクションエンジンのSA22C

       
2024年7月7日(日)、千葉県の茂原ツインサーキットにて最終回となる「第7回ロータリー魂ファイナル」が開催された。その参加者のロータリー車を8回に渡って紹介していく。

第7回ロータリー魂ファイナル・オーナー車【5】

手に入れて30年という1984年式の最終型ターボで走り続けるオーナーは、坂東市にあるガレージ・ワイルドハートの代表。

SA22Cは、長年ドラッグ仕様として仙台ハイランドやもてぎ(0-300m)でのドラッグフェスティバルなどに参戦している車両。

だがロータリー魂当日はドリフト走行に参加。

なんと、ドラッグ仕様とドリフト仕様、その2つを行ったり来たりすることができるマシンになっているのだ。

>>【画像20枚】ドリフトランに参加した走行シーンや、3ローターエンジン、足回りの仕様など

12Aターボの車両ベースながら、エンジンは20B載せ替え。キャブ仕様から始め、インジェクション+ハルテックでの制御に、さらにNosを組み合わせて550psを発揮したことも。現状はNAに戻している。

エンジンにもトピックがあるものの、大きなポイントは足だ。

ドリフト走行のシーンを見ると、振りっ返しから大きな孤を描いたロングスライドでもトラクションがかかった状態でスライドを続けていく姿が印象的。

デフのファイナルは3.81。なんとホーシングがフォードのマスタングのものに変更され、ナローに。
さらにシフト近くまでAアームが伸びたレイアウトになっている。
そしてストラットアッパーとなるリアダンパーのマウント位置もドラッグ時とドリフト時で変更するという。
ホイールベースもノーマルより長い設定だ。

ドリフト仕様としては、ステアリングラックがFD用になっており、確度の高いコントロールを可能にしている。

かくも大きくモディファイされたSA22Cだが、一見するとダッシュパネルも含めて往年の雰囲気がそのまま残されているのが、また雰囲気ある姿となっている。

TEXT : NORIO FURUKAWA/古川教夫(カチくる) PHOTO : KOICHI INABA/稲葉浩一

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