スカイラインの系譜【5】ベールを脱いだ21世紀のスカイライン。 スカイライン伝説に新たな1ページを刻んだ13代目

12代目 V36

数ある国産車のなかで、1、2の歴史を誇るスカイライン。日本を代表する乗用車として古くから認知され、いつの時代でも多くのファンに愛されてきた。ここでは、今一度スカイラインの足跡を振り返ってみる。

【スカイラインの系譜 Vol.5】

【画像13枚】数ある国産車のなかで、1、2の歴史を誇るスカイラインの足跡を振り返る

2001年夏、21世紀のスカイラインV35がベールを脱いだ。伝統の直列6気筒と決別し、V型6気筒エンジンを採用している。ターボの設定も見送られた。スポーティーな走りのDNAは受け継いでいるが、ベースとしているのはインフィニティブランドの4ドアセダンだ。だから走りよりもプレミアム感の演出に力を注いでいる。

これ以降、インフィニティ色が濃くなり、価格も大幅にアップした。生き残るためだったが、スカイラインは求心力を失い、冬の時代に入る。06年に登場した12代目のV36スカイラインも同じコンセプトのスポーツセダンとクーペだ。13年秋、13代目のV37スカイラインが登場した。主役は3.5L V型型6気筒エンジンに1モーターのハイブリッド車だ。また、2Lのターボ車を復活させ、スカイライン伝説に新たな1ページを書き添えている。



11代目 V35

それまで搭載していた直列6気筒と決別し、新たにV型6気筒専用となったV35。東京モーターショーに参考出品された「XVL」が始祖で、シャシーはフロントミッドシップのFMプラットフォームを採用。スカGの象徴であった丸形テールランプが廃止されたことも話題となった。



12代目 V36

V36はV35の正常進化版だ。V型エンジンは当初2.5ℓと3.5ℓの2本立てだったが、後に3.5ℓに代えてZ34と同じ3.7Lを搭載。ボディバリエーションはセダンとクーペのほかに、「スカイライン・クロスオーバー」と名乗るSUVもあった。




13代目 V37

2013年に発表されたV37は、スカイライン初のハイブリッドモデル。3.5L V型6気筒にモーターを組み合わせ、システム出力364psを発揮。また、デビュー半年後にはメルセデス・ベンツにも搭載される2ℓ直列4気筒ターボも追加された。


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【4】から続く

初出:ハチマルヒーロー vol.045 2018年1月号
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

スカイラインの系譜(全5記事)

TEXT : HIDEAKI KATAOKA/片岡英明

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