ライバル那智渡の駆ったSA22C【5】走行距離2万kmの超希少な前期SA22C「乗るたびに愛着がわいてくる」クルマ|1978年式 マツダ サバンナRX-7 GT

「親戚から処分の相談を受け、実際に見に行ったらこのSA22Cがあったんですよ」と、当時のことを興奮気味に話してくれたオーナー

【1978年式 マツダ サバンナRX-7 GT Vol.5】

【画像15枚】作中屈指のロータリーフリーク那智が駆る初代サバンナRX-7。風見との対決に備えてターボを追加!

ここで紹介するのは、最初期モデルで走行距離2万kmそこそこという、今となっては超希少な前期SA22C。オーナーの真下和之さんはスポーツカーや旧車は好きなものの、RX-7やロータリーに強い思い入れがあったわけではない。この個体は、前オーナーだった親戚が亡くなったために処分する予定だったが、家族で話し合った結果、希少な車両ということでオーナーが受け継ぐことになった。

こうして手元にきたSA22Cは、水まわり部品の交換やブレーキのオーバーホールなどを実施。もとの状態の良さもあり、これまでに大掛かりな修理はなかった。そして、前述したようにオーナーはロータリーに思い入れがあったわけではない。しかしこの個体は、乗るたびに愛着がわいてくるという。


>>中央に大径のタコを配するスポーティーなメーター。タコの内側に配されているのは電圧計だ。


>>ステアリングコラム左側にあるのは、ワイパースイッチではなくライトのスイッチ。その根本には、ハザードのスイッチも確認できる。取材車両は5速MTだが、3速ATの設定もあり。オプションのエアコンは、当時17.8万円だった。

OWNER’S VOICE
「親戚から処分の相談を受け、実際に見に行ったらこのSA22Cがあったんですよ」と、当時のことを興奮気味に話してくれたオーナー。引き取ってきた時には、ボディにサビやコケがあり、燃料漏れも起こしていたが、程度の良さはすぐに分かったという。そして「子供たちは大好きだった叔父さんの面影を感じているようなので、彼らがこのクルマを運転できる日がくるまで、現在のコンディションを維持していけるよう頑張ります」と締めた。

1978年式 マツダ サバンナRX-7 GT(SA22C)

全長×全幅×全高(mm) 4285×1675×1260
ホイールベース(mm)  2420
トレッド前/後(mm) 1420/1400
車両重量(kg)  1005
エンジン型式  12A型
エンジン種類 2ローター・ロータリー
総排気量(cc) 573×2
圧縮比9.4:1
最高出力(ps/rpm) 130/7000
最大トルク(kg-m/rpm) 16.5/4000
燃料タンク(ℓ)55
変速比 1速3.674/2速2.217/3速1.432/
4速1.000/5速0.825/後退3.542
最終減速比 3.909
ステアリング ボールナット
サスペンション前/後 ストラット/4リンク
ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク/リーディングトレーリング
タイヤ 185/70R13(前後とも)
発売当時価格 140.0万円

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【4】から続く

初出:ハチマルヒーロー vol.044 2017年11月号
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1978年式 マツダ サバンナRX-7 GT(全5記事)

TEXT:HIDEO KOBAYASHI/小林秀雄 PHOTO:MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ) COOPERATION : MIZUKAMI AUTO/水上自動車工業

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