ライバル那智渡の駆ったSA22C【4】ファン待望のターボ仕様が追加!「ロータリーロケット」の異名にふさわしい走りを実現|1978年式 マツダ サバンナRX-7 GT

タイトな室内はスポーツカーらしい雰囲気でまとめられており、GTとリミテッドは4本スポークのステアリングを装備。また、GTを含め内装色は単色が基本だが、リミテッドは上下に色分けされていた

【1978年式 マツダ サバンナRX-7 GT Vol.4】

【画像15枚】ステアリングコラム左側にあるのは、ワイパースイッチではなくライトのスイッチ。その根本には、ハザードのスイッチも確認できる

そのほか、4輪ディスクブレーキの採用や上級グレードにはロータリーエンジンのローターを模したアルミホイールが採用された。82年3月には、ひとつのローターに3つのポートを配する6PI(6PORT INDUCTION)が採用され、燃費性能と低速トルクが改善された。

このように度々進化したSA22Cは、デビュー時から自然吸気エンジンのみのラインナップだった。しかし83年9月には、ファンが待ち望んでいたターボ仕様を追加。165psというパワーは当時の2Lクラスと同レベルだったが、最大の特徴である軽さを生かし、「ロータリーロケット」と呼ぶにふさわしい走りを実現。スポーツカーとしての資質がさらに高められたのだ。


>>ファブリックとビニールレザーのコンビシートは、チェック柄がおシャレ。ヘッドレスト一体のモノフォルム形状で、高いホールド性も備える。

1978年式 マツダ サバンナRX-7 GT(SA22C)

全長×全幅×全高(mm) 4285×1675×1260
ホイールベース(mm)  2420
トレッド前/後(mm) 1420/1400
車両重量(kg)  1005
エンジン型式  12A型
エンジン種類 2ローター・ロータリー
総排気量(cc) 573×2
圧縮比9.4:1
最高出力(ps/rpm) 130/7000
最大トルク(kg-m/rpm) 16.5/4000
燃料タンク(ℓ)55
変速比 1速3.674/2速2.217/3速1.432/
4速1.000/5速0.825/後退3.542
最終減速比 3.909
ステアリング ボールナット
サスペンション前/後 ストラット/4リンク
ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク/リーディングトレーリング
タイヤ 185/70R13(前後とも)
発売当時価格 140.0万円

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【5】へ続く

初出:ハチマルヒーロー vol.044 2017年11月号
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1978年式 マツダ サバンナRX-7 GT(全5記事)

TEXT:HIDEO KOBAYASHI/小林秀雄 PHOTO:MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ) COOPERATION : MIZUKAMI AUTO/水上自動車工業

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