友人の父親が新車で購入したハコスカGT‐R【2】運命的なめぐり合わせから憧れのスカイラインブラウンのGT-Rのオーナーに|1971年式 日産 スカイライン HT 2000 GT-R

ソレックスの吸気音を響かせたいという理由で純正のエアクリーナーボックスは取り外し、K&N製のエアフィルターを装着。キャブレターはS20型エンジン用のソレックス40PHH(3型)をオーバーホールしてセットアップしている。運転席側の前方にはオイルキャッチタンクも装備する

これまで、3台の1971年式スカイラインHT 2000 GT-Rを乗り継いできたオーナー。
現在のスカイラインブラウンのGT-Rは、友人の父親が新車で購入し、ワンオーナーで維持していたもので、スポーツオプションなどの貴重なパーツを使って仕上げた唯一無二のGT-Rだ。

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【 ONE&ONLY|1971年式 日産スカイライン ハードトップ 2000 GT-R Vol.2】

憧れて手に入れたハコスカGT-Rを一度は手放したオーナー。
約20年ほどファミリーカーで我慢していたが、子供の手が離れたこともあり、1台目と同じ71年式のGT‐Rを再入手。足まわりやマフラー交換などのチューニングを楽しんでいた。
その頃に、千葉県木更津市にある「TAオート」の安藤正代表と知り合う。

「腕が確かなのはもちろん、親身になって相談に乗ってくれます。それまでいろいろチューニングしていましたが、安藤さんの影響を受け、できるだけオリジナルを維持しようと考えを改めました」
転機が訪れたのは、4年前。あのスカイラインブラウンのGT‐Rを所有していた友人の父が他界されたのだ。

「彼にとっても思い出が詰まった大切な遺品ですが、何十年も前のクルマなので手に負えないとのことでした。しかし、知らない人に譲って遠くに行ってしまうのは寂しい。そこで、このGT-Rのことを昔からよく知る私に声が掛かりました。私としても、昔からとても大切にされていたのを見ていたので、願ってもない話でした」

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>> 【画像22枚】S20型エンジンのヘッドは、K2、K3、K4と仕様変更されているが、このGT-RのS20型エンジンには、K3ヘッドが組み合わされていた






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【3】に続く

初出:ノスタルジックヒーロー 2020年月号 vol.198
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1971年式 日産スカイライン ハードトップ 2000 GT-R|ONE&ONLY(全3記事)

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text:Daisuke Ishikawa/石川大輔 photo:Koichi Inaba/稲葉浩一

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