メカドック風見、最初のシンボルカー【1】400psの最高出力を叩き出すセリカXX|トヨタ セリカXX 2000GT ツインカム24 メカドック仕様【1】

マキシマムスピードは270㎞/h!

       
|1982年 トヨタ セリカXX 2000GT ツインカム24【トヨタ セリカXX 2000GT ツインカム24 メカドック仕様 Vol.1】

【画像27枚】メカドックのストーリーの中では、もともとは事故車で、解体屋から調達してきた個体だ。その描写を見る限りコンディションはかなり悪そうだが、板金の天才・野呂さんの手でピカピカに生まれ変わった。大注目のエンジンは、ボアを3mm拡大して2960ccまでアップ。さらにツインターボを装着し、キャブターボ全盛だった時代にもかかわらずEFI仕様にしている。加えて、燃料をより多く吹いてパワーアップを実現するパワーインジェクターも装備。また、今でこそ知名度が上がったニトロ(NOS)を、いち早く搭載していることも注目だ。ちなみに第4巻では、パワーインジェクターのみで最高速270km/hをマークしている

雑誌「モータージャンプ」主催のキャノンボールトライアルに出場するために、メカドックが最初のシンボル・カーとして選んだのがセリカXXだった。5M-G型エンジンは、ボアアップするとともにツインターボ化し、パワーインジェクターやニトロキットも装備。

これらにより、最高出力はノーマルの倍以上となる400psを達成。また、ストーリー中の台詞からエンジンのパワーアップだけでなく、ブレーキにも手が入れられていることが読み取れる。そして、レーシングワタナベ・渡辺俊光、チャンプ・那智渡という強敵とバトルを繰り広げ、最終的に2位でフィニッシュしたのだ。

1978年に、セリカの上級車種として登場したセリカXX。初代はセリカのフロント部分を延長して6気筒エンジンを押し込んだラグジュアリースペシャリティーカーだったが、81年にリリースされた2代目A60は初代のコンセプトが同年にデビューした初代ソアラに引き継がれたため、よりスポーティーな性格が与えられた。


>> メカドックが総力をあげて製作した、初めてのシンボル・カー

セリカXX 2000GT ツインカム24(GA61)

全長×全幅×全高(mm) 4660×1685×1315
ホイールベース(mm)  2615
トレッド前/後(mm) 1425/1385
車両重量(kg)  1210
エンジン型式  1G-GEU型
エンジン種類 直列6気筒DOHC
総排気量(cc) 1988
ボア×ストローク(mm) 75.0×75.0
圧縮比9.1:1
最高出力(ps/rpm) 160/6400
最大トルク(kg-m/rpm) 18.5/5200
変速比 1速3.566/2速2.056/3速1.384/
4速1.000/5速0.850/後退4.091
最終減速比 4.300
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション前/後 ストラット/セミトレーリングアーム
ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ 195/70R14(前後とも)
発売当時価格 214.2万円

【2】へ続く

初出:ハチマルヒーロー vol.044 2017年11月号
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

トヨタ セリカXX 2000GT ツインカム24 メカドック仕様(全5記事)

TEXT:HIDEO KOBAYASHI/小林秀雄 PHOTO:MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ) COOPERATION : MIZUKAMI AUTO/水上自動車工業

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