「よろしくメカドック」SPLインタビュー【4】シンボルカーはセリカXX! スーパーカーや輸入車より、身近な国産車に「メカドック」が注目する理由とは?

父親の「おさがり」として初めて乗った思い出のフロンテクーペ。第9巻の「MECHA-DOC STAFF MEMORIAL CAR&BIKE」で登場。

それまでのクルマ漫画とは異なる、チューニング系クルマ漫画の草分け的存在として知られる『よろしくメカドック』。連載が終わってから30年以上たった今でも、ハチマル車ファンたちに語り継がれている名作だ。ここでは、『よろしくメカドック』の生みの親・次原隆二先生のインタビューをお届けする。

【「よろしくメカドック」次原隆二スペシャルインタビュー Vol.4】

【画像14枚】クルマ漫画を代表する名作のひとつ「よろしくメカドック」の生みの親、次原隆二先生
さて、これまでのクルマ漫画では、自分たちが見たことのないスーパーカーや外車ばかり登場していたが、メカドックでは身近な国産車が中心だった。そのあたりの意図は?

「私もサーキットの狼はもちろん読んでいましたし、それでロータス・ヨーロッパやポルシェなどを知ったんですが、外車にそれほど興味がありませんでした。今でもそんなに詳しくはないんですよ。それよりも、高校生の頃からクルマに興味を持ち、街中を走っている国産車のほうが身近だったので、必然的にそうなったんですよ」。

たしかに、登場したスーパーカーにあこがれることもあるが、街中で見かける国産車が出てきたほうが親近感がわき、ワクワクする。

そんな国産車ばかりのなかで、セリカXXがメカドック最初のシンボルカーとなった。これには理由が?

次原隆二(つぎはら りゅうじ)

1958年福岡県生まれ。80年に週刊少年ジャンプの『暴走ハンター』でデビュー。82年には同誌で『よろしくメカドック』の連載を開始。クルマ好きの少年たちから絶大な支持を集めた。代表作として、『日本国初代大統領 桜木健一郎』『ロードランナー』『レストアガレージ251車屋夢次郎』『内閣総理大臣 桜庭皇一郎』などがある。


>>暴走族という設定ながらも、おちゃらけキャラでどこか憎めない松桐坊主。重要なサブキャラとして、第1話から最終話まで登場。

【5】へ続く

初出:ハチマルヒーロー vol.044 2017年11月号
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

「よろしくメカドック」次原隆二スペシャルインタビュー(全5記事)

TEXT:HIDEO KOBAYASHI/小林秀雄 PHOTO:MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ) COOPERATION : MIZUKAMI AUTO/水上自動車工業

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