「風間有悟」のドライビングで注目を浴びた特殊車両、GⅢ【ゴリラ・警視庁捜査第8班 2-1】三菱 デボネアV 3000 ロイヤル AMG

初期のAMGはフロントグリル左上に「MMC」のエンブレムが付き、フードマスコットもデボネアV表す「V」マークだった

       
【ゴリラ・警視庁捜査第8班 2-1 三菱 デボネアV 3000 ロイヤル AMG】

 特殊車両のなかでGⅣと並び登場シーンが多かったGⅢ。メインドライバーはG8随一のドライビングテクニックを持つ風間。大柄なボディのデボネアAMGを振り回しながら敵を追跡し、繰り広げるカーチェイスは、このドラマ見所のひとつ。リアを思いっきり振りながらカーブを曲がってくるGⅢは迫力満点だ。このドラマをきっかけに、デボネアAMGの存在を知った人も多いことだろう。
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 ある種、アフターメーカーのエアロパーツを付けたような、特異な存在感を放っているデボネアAMG。だが、これはれっきとしたカタログモデルだ。1986年に2代目となった三菱のフラッグシップセダン、デボネアⅤ。初代は22年ものロングライフを送っていた長寿モデルだったが、じつは消滅の危機に瀕していた。その状況が一転したのは、当時、提携関係にあったクライスラーとヒュンダイの存在で、3社の利害が一致したことで新型モデルの開発が加速。そして誕生した念願の2代目は、直線基調の堂々としたボディに大型メッキグリルなど、フラッグシップらしい格調高いスタイルを備えていた。
【画像21枚】GⅢのエンジンは3LV型6気筒の6G72型SOHC。劇中車は前期で最大出力150ps。後期は155psにパワーアップするとともに、200psのDOHCも追加。ドラマの放送開始は1989年4月で、時期的には前期。だが、ホイールは後期の5穴を装着していた



>>ベースとなるデボネアAMGのボディカラーはサラエボホワイトのみ。前後バンパーやサイドパネルなどが専用デザインのAMGパーツ。



>>初期のAMGはフロントグリル左上に「MMC」のエンブレムが付き、フードマスコットもデボネアVを表す「V」マークだった。



>>ほぼフルノーマルの外観だが、リアスポイラーをスタンレーのル・ドンに変更。スポイラーいっぱいに広がる長いストップランプが特徴だ。

【2】へ続く

三菱 デボネアV 3000 ロイヤル AMG(全2話)
初出:ハチマルヒーロー 2017年9月号 Vol.43

(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

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TEXT:Rino Creative/リノクリエイティブ PHOTO:MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ)

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