特殊車両の主役GⅡは、ガルウイングと走りで魅了|三菱 スタリオン 2600 GSR-VR【1】

DASHエンジンが追加された84年の改良で、フロントバンパーのデザインを変更。写真のフォグランプ内蔵式となった

       
【総力特集!ゴリラ! 三菱 スタリオン 2600 GSR-VR vol.1】

 ゴリラの劇中車のなかで最も存在感があるのは、やはりGⅡ(スタリオン)だ。精かんでスポーティーなブラックのボディ、最大の特徴である特注のガルウイングドア、高い走行性能を生かしたカーチェイスは、迫力満点だった。

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 劇中車のベースは2600GSR-VR。1982年に登場したスタリオンは、アメリカ市場を意識した直線的でマッシブなスタイルやリトラクタブルヘッドライトで人気を集めた。デビュー当初の搭載エンジンは、2L直列4気筒SOHCのG63B型で、ターボとNA(自然吸気)を用意。84年にG63B型ターボはインタークーラー付きシリウスダッシュ3×2へと進化し、新設定された2000GSR-Vに搭載している。

 そして、88年にリリースされたのが2600GSR-VRだ。グレード名が示す通り、搭載エンジンは2.6L直列4気筒SOHCのG54B型で、インタークーラーターボで武装。ボディもブリスターフェンダーが装着され、フラッグシップらしい存在感を放っていた。
【画像27枚】スタリオン最大の見どころが、ガルウイング。電動油圧式で、開閉はボディサイドにあるキーシリンダーで行う。ちなみに、動きはけっこう速い。フロントスポイラー両側には、毎分2000発の能力を持つ格納式バルカン砲を装備。ただし現在は取り外され、フタも開かない状態だった



>>劇中車ではドアこそガルウイングになっているものの、スタイリングは基本的にオリジナルの状態を維持している。



>>もはやスタリオンのアイコンとも言えるブリスターフェンダー。このワイドボディは、87年に限定車として発売された「2000GSR-VR」で初めて装備され、翌年リリースされた2600GSR-VRにも採用された。
【2】へ続く

三菱 スタリオン 2600 GSR-VR(全3話)
初出:ハチマルヒーロー 2017年9月号 Vol.43

(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
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TEXT:Rino Creative/リノクリエイティブ PHOTO:MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ)

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