「ハイコンパクト2.5ボックス」全高を高めて室内空間を確保した、合理的なパッケージング|1990年式 オートザム レビュー K 【1】

女性がいかにも好みそうな愛きょうのあるフロントマスク。このデザインは、生産終了まで変わることはなかった。なお、デビュー時のボディカラーは、アイディルベージュを含めて計5色ラインナップされていた

       
【1990年式 オートザム レビュー K vol.1】全ての画像を見る>>

コンパクトなボディながら全高を高めにすることで、ゆとりある室内空間を確保する。現代のクルマ作りにおいて、トレンドとなっている手法だ。

そのパイオニアと言えるのが初代シティで、その後の2ボックスカーのスタイリングに大きな影響を与えたのはご存じのとおり。そして、軽自動車では初代ワゴンRがこのようなパッケージングを用い、大ヒットを記録したのである。

とはいえ、この「全高を高めて室内空間を確保する」という手法は、2ボックスカーに限ったことではない。それは3ボックス、いわゆるセダンでも同様で、「ハイコンパクト2.5ボックス」といううたい文句で登場したレビューも、この合理的なパッケージングをウリにしていた。
【画像16枚】小さなボディに大きなキャビンを載せる手法は、最近のトレンドを先取りしたパッケージング。また、タマゴのような丸っこいフォルムが、じつに愛らしいのだ。



>>Kグレードはスチールホイールが標準装備だが、取材車両はマツダの他車用をボディカラーと同色にペイントしたフルキャップを装着。純正のような仕上がりだ。

主要諸元 Specifications
1990年式 オートザム レビュー K

●全長×全幅×全高(mm) 3800×1655×1470
●ホイールベース(mm)  2390
●トレッド前/後(mm) 1420/1440
●車両重量(kg) 880
●エンジン型式 B5-MI1型
●エンジン種類 直列4気筒SOHC
●総排気量(cc) 1498
●ボア×ストローク(mm) 78.0×78.4
●圧縮比9.4:1
●最高出力(ps/rpm) 88/6500
●最大トルク(kg-m/rpm) 12.0/4000
●変速比 1速2.800/2速1540/3速1.000/
4速0.700/後退2.333
●最終減速比 3.736
●ステアリング ラック&ピニオン
●サスペンション前/後 ストラット/トーションビーム
●ブレーキ前/後 ディスク/リーディングトレーリング
●タイヤ 165/70R13(前後とも)
●発売当時価格 139.8万円

【2】へ続く

初出:ハチマルヒーロー2017年1月号 vol.39
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1990年式 オートザム レビュー K(全4記事)

TEXT : Rino Creative/リノクリエイティブ  PHOTO : RYOTA-RAW SHIMIZU/清水良太郎

RECOMMENDED

RELATED

RANKING