楕円ピストンV型4気筒! レースで培ったノウハウを投入した究極のロードゴーイングマシン|ホンダ VFR750R & ホンダ NR 【3】

取材車両は、左がプロジェクターロービーム、右がハイビームという輸出仕様のライトを装着。国内仕様は異形デュアルライトとなる。

【ホンダ VFR750R & ホンダ NR vol.3】

92年4月にリリースされたNRは、レースで培ったノウハウを投入した究極のロードゴーイングマシンだ。ハイライトは数えきれないほどあるが、なかでも最大のトピックがエンジン。

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形式はV型4気筒だが、ピストンがなんと楕円形状なのだ。この楕円ピストンエンジンは、通常の丸型ピストンに比べてショートストローク化と摺動抵抗の低減による高回転化、そして1気筒あたり8バルブを可能にしていることが特徴。これらにより、吸排気効率が飛躍的に向上し、ハイレスポンス、ハイパワーを実現したのだ。
【画像20枚】プロアームは、整備性に優れるだけでなく、両持ち式に比べて剛性を高くすることができることも利点。仏エルフ社との共同開発で、それを示すプレートも貼られている



>>大径のタコをセンターに配し、左に油温と油圧、右に水温と燃料をレイアウトするメーターパネル。スピードは、その上にデジタルで表示される。


>>ホイールは、軽量かつ高剛性なマグネシウム製を採用。リアブレーキは、2ポットキャリパーにベンチレーテッドディスクを組み合わせる。

【4】へ続く

初出:ハチマルヒーロー2017年1月号 vol.39
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

ホンダ VFR750R & ホンダ NR(全4記事)

TEXT : Rino Creative/リノクリエイティブ PHOTO : TAKASHI AKAMATSU/赤松 孝(VFR750R)MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ/NR)

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