これからもずっとレディーバードと付き合っていくために｜スバル360で素敵探検　大貴 誠のレディーバードの旅　第19回

今回は地味に整備と修理に専念！　

でも愛するレディーバードのことなら何でも見たい知りたい大貴誠には貴重な時間。


……大きめの宿題ももらいました。



燃料タンク。フェールセンサー。電線2本は通電テスト。2
本をはずし直結するとメーターは動く。
ということは
問題はセンサー。
バッテリ端子を外しネジを緩めて。。
爆発注意してね




旧車と付き合っていると、、
古さゆえの不調も出てきます。レディーバードにもいろいろありました。




でも、旧車を愛する大貴誠は、そんなことは意に介さず、クルマについてより知るチャンス！




　
内装パーツはずし・・後部座席の座面・背もたれ・リアボード・断熱材を順番にはずします。
座り心地に何の問題もないけれど、こうしてバラしてみると
年季が。
尻に敷かれ続けてたのか。。。。。感謝を感じます


＾＾

。。。。。
　と楽しんでいるわけです。


　最近の懸案は

「燃料計の不調」

でした。

満タンにしても目盛りは半分以下だったり、いきなりゼロになったり。

注意はしていたものの、
ついにガス欠でエンコ！　長距離の取材旅行を計画していたのに、
道中そんなことになったらシャレになりません。

なので今回は整備と修理をじっくりやってみます。


　調べると、スバル３６０の燃料計不調はけっこうあるみたいです。・・・・
・・・・

フェールセンサー
千葉県の
オートガーデンさんが見つけてくれた
感謝

・・・・たぶん「フューエルセンサー」
が壊れている可能性が高い・・。

「タンク内のガソリン量を察知するセンサー、水洗トイレのタンクの浮きみたいな仕組みのついた金属製の丸い部品」です。

壊れていないのを探してきて付け替えないと、メーターが機能しない。

　
　いやー、

　大変でした。


ネットオークションにも出ていない。部品屋さんにもない。
スバル３６０愛好家が集まる掲示板にも情報なし。・・・


見た目は問題なし
取り外したセンサーはピカピカ
入手したセンサーと比べてもどこが壊れてるかわからない！原因不明


どこにもない。　

いや、ぜったいに、探せばどこかにあるはず、と大貴誠は諦めません。

会津へ旅行中、ヘッドライトが壊れた時に地元の解体屋さんで中古のライトを探し出してもらったじゃないですか。

　中古車部品を扱う業者をネットで手当たり次第調べて
「在庫ありますか」の問い合わせメールを。。。。

片っ端から送りまくったら、「在庫ありません」という返信の山の中に、

！！！！！「中古が１つありました」というメールが


１通。


・・・・
　すぐに返信したら、なんとこちらは創刊号からのノスヒロ読者の方で、

この連載もずっと読んでくれているそうです。

ピカピカ

「代金は、送料のみで結構ですよ」と言ってくださって、
地獄に仏とはこのことです。

　部品を入手して、次はクルマへの取り付けです。それはぜひ自分の手でやりたい。どうしてもやりたい。



　ふつうそういうことは安全上からも

専門家にお任せするものですが、大貴誠は愛するレディーバードのことはどんなことでも自分の目で見て、

知りたいと思っているのです。
そこで、
いつもお世話になっている
カトーモータース＆コレクション代表の加藤登さんに技術指導していただきながら、

、、自分でやりました！

　まずは狭い後席スペースに入り、

座席のクッションをばらして、
フューエルセンサー取りはずし→テスト→装着→動作確認→成功！　

これで次回のレディーバードの旅を前に、不安なところはひとまずなくなりました。





。。

カトーモータースの加藤さん
ご指導ありがとうございました
燃料計は順調


　終わってから、
カトーモータースの事務所で、
おみやげの「日本一おいしいと言われる

***********
シュークリーム
（食べたらそうでもなかった）」でお茶しながら反省会。

ガソリン回りの電気系統は（そこだけに限りませんが）
仕組みを理解したうえで注意深く作業しないと事故につながる。むやみに分解したり磨いたりするより先に
「どこまでが、自分の手でできることかを見極める」。シビアですが大切なことです。

　大貴誠は「旧車が好きだと思っても整備が難しいのでは……
と二の足踏んでいる人に、大丈夫、一緒にやってみようよ」



といつも言ってます。そのためにも、これから、理科の教科書をひらいて電気の第一歩からちょっと勉強を開始しようか、


と思った大貴誠なのでした。学校の勉強が大の苦手って言っていたのに、
好きなことになれば寝食忘れて突っ走る。


愛するレディーバードのために、自動車整備士資格まで頑張ってみますか？


そんなことを考えながら、
楽しそうに次の旅の用意を始める大貴誠なのでした。




大貴　誠（だいき・まこと）　OSK日本歌劇団・元男役トップスター。ノスヒロをむさぼり読んでいた日本で唯一の歌劇スター。2010年夏、念願のスバル360を入手。このクルマと一緒に日本中を旅する予定。


掲載：ノスタルジックヒーロー 2014年9月号 Vol.164（記事中の内容はすべて掲載当時のものです）