大好きな大阪で、大好きなチンチン電車に乗って、 夢の車掌さんになった一日|スバル360で素敵探検 大貴 誠のレディーバードの旅 第18回 

今こんなのが走っていたらぜいたくですよね。


大貴車掌 車掌の制服とカバンも貸してもらいました!ファンとの「誕生日会」の回!今こんなのが走っていたらぜいたくですよね。 !!!


誕生会・綺麗どころ編  電車が到着してから装いも改めお祝い

毎年1月、大貴誠の誕生日イベントは「大正期の遊郭建築をそのまま残した料亭で朗読」「大阪中央公会堂貴賓室で歌とトーク」なんてことをやってきました

(豪勢なことやってるようですが、公会堂は公共施設ですし、案外リーズナブルに借りられるんですよ)。

「じゃあ今年は、大阪唯一のチンチン電車、

 阪堺電気軌道を貸し切ろう!」



 この連載でも長崎、広島と、チンチン電車のある町にレディーバードに乗ってでかけ

プライベートで香港まで「チン電に乗りに」行ったぐらい、

大貴誠は「チン電好き」です。


そこまで好きでも、

電車丸ごと借り切ったことはない。


ここの貸切電車はけっこう有名で、

桜の時季など、
  *・▽・*


時季など、婦人会や会社のお花見宴会電車になってます。

さすがに酒盛りはちょっと遠慮して、「大貴誠による沿線案内&ウクレレ弾き語り電車」ってことになりました。

 車両もいろいろな種類の中から選べるので「昭和40年代復元車」にしました。

!!
昭和40年代に残っていた「昭和3(1928)年モデル」の外装、
内装を忠実に再現した復刻車両です。深緑色の車体といい、
紺のビロードの座席といい、
飴色の窓枠といい、


うっとりする素敵さです。


!!

レディーバードと同じ頃にこれが現役で走ってたと思うと感激もひとしお。



この車両はふだん
運行されない貴重な車両なので、

借りるには1万円余計にかかりますが、1万円以上の価値は絶対ありますよ!

 経路は浜寺駅から天王寺駅まで、



休憩入れて約1時間のコース。

大正時代

 海辺の別荘地として栄えた浜寺公園→歴史の町・堺→あべのハルカスのお膝元・天王寺」
 を走ります。

 沿線案内をするために、

大貴誠は前々日から大阪入りして、
1人でチンチン電車の下見乗車を4往復!
 気になる駅で降りて歩き回り、地元の人ですら知らないような史蹟をめぐって知識を仕入れ、沿線名物のうまい物があると知れば行って食べてみる……といった、

まわりの者が驚くほど濃い下調べを敢行。

 おかげで、1時間の車中、
歌ってる時以外は沈黙の時間ナシ! 






沿線の名所旧跡、ゆかりの人物、名物、銘菓、それを食べた感想、知られてないけど大貴誠のおすすめのおいしい店、チンチン電車への愛、思い出、思い入れ、沿線地域への愛と、

あふれんばかりのトークとなって、歌う予定の駅を過ぎても話はとどまるところを知らず。

 このままでは歌の途中で電車が終点についてしまう! 

、、、

歌の途中下車、ってのも面白いがちょっとカッコ悪い。スタッフも焦りの色を濃くし、必死に合図。



エアウクレレで歌うマネをしたりして(数分間してました。お客さんはスタッフなんか見ちゃいないからいいようなものの、相当ヘンな光景ですよ……)、やっと歌を開始! 

ウクレレ抱えて、お客さんと一緒に旅のしおりを見ながら『どこまでも行こう』を歌ったのでした。

 ガタゴトいう線路の音を伴奏に、ウクレレをジャンジャカとのんびり弾きながら、

チンチン電車に運ばれていく誕生会。

大貴誠らしいですけど、元歌劇スターとしては、ちょっと変わってるかなあ。
、、、



バースデーケーキでお祝い!!


大貴 誠(だいき・まこと) OSK日本歌劇団・元男役トップスター。ノスヒロをむさぼり読んでいた日本で唯一の歌劇スター。2010年夏、念願のスバル360を入手。このクルマと一緒に日本中を旅する予定。


掲載:ノスタルジックヒーロー 2014年6月号 Vol.163(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)


text : Rueka Aoki/青木るえか photo:Rumi Matsushita/松下るみ

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