「菊」そして、大先輩にもお会いしました |スバル360で素敵探検 大貴 誠のレディーバードの旅 第26回

***菊の花!***そして、菊人形****

秋の「たけふ」はいいところ

……


のんびり

楽しい

面白くて

おいしい






OSK日本歌劇団

昭和のかおり漂う劇場です。菊人形の会期中、

ここで、平日は1日2回、土・日・祝日は1日3回、約1時間の華やかなレビューショーをやっています。

ダンスのOSK、と言われていますので、とにかくビシバシ踊りまくります。

日本舞踊だってビシバシです。

公演終了後、後輩たちを訪ねました。一緒の舞台に出ていたお久しぶりの後輩も、大貴卒業後に入団した初めて顔を合わせる後輩も、全員揃って記念撮影。



今年もまた楽しいレビューでたくさんのお客さんを楽しませてください(注・今年はこの写真とは出演者が変わります)。

〜たけふ〜

* * * * * ※ * * * * * *
福井県越前市の武生。実はここは大貴誠に縁の深い町なのです。

味があって、奥の深い武生、あらためて訪ねると
もっとたくさんの面白いことがありました。


ー菊ー
菊人形___菊を使ったモニュメントもいっぱい★




「たけふ菊人形」
というのが毎年10月に、
福井県は越前市の武生中央公園で行われます。
菊人形って、見たことありますか? 

江戸時代に生まれて、
明治大正の時代には秋の大レジャーとして日本全国に広まりました。
今ではなかなか見る機会がなくなりましたが、「たけふ菊人形」は

「日本三大菊人形」

の一つとして伝統を今に伝えてるのです。

 この「たけふ菊人形」
と大貴誠は縁が深いんです。

会場には菊人形だけではなく、
いろいろなアトラクションがあって、メリーゴーランドや観覧車
そして会場内の劇場でOSK日本歌劇団のレビューショーが毎日上演されています。


そう、劇団にいた時代、この劇場に何回も出演したのです。

入団したての頃から
トップスターの時まで。


菊栽培* 菊人形まつりに欠かすことのできない菊。越前市には「万葉菊花園」
という施設があり、菊人形に展示する伝統的な「千輪菊」「崖懸菊」などの菊栽培をしています。
その栽培所を見学させてもらいました。とっても手をかけて育ててもらってる菊と、育ての親の園芸員さんたち。1年かけてこうして準備してるんですね。 


ありがたいことに、武生の町の人たちからとても可愛がってもらい、武生はまるで

「いつも泊まりにいく親戚のおじさんの家」
みたいな場所になりました。

 菊が咲き始める10月から、越前ガニが解禁になる11月まで、

武生は最高の季節です。越前の国府があったという武生には、

その昔、紫式部も住んでいたことがあったという歴史のある町で、神社や寺町や石畳の道、古い公会堂の建物なんかがさりげなくあります。

大貴誠はずっと「武生で旧車のイベントをやったらすごくいいと思う」と言っていました。


じっくり見るとわりとコワかったり
……独特の雰囲気は昔から変わらない
伝統芸


日本全国から
スバル360が武生を目指してやってきて、

駅前から旧市内の道を行進するとか……いいなあ。

 ということで、このコーナーで武生を訪れて、武生の町を旧車ファンの人に紹介したい! 
やはりいちばんいい菊人形の時期をお見せしたい、
けれど雑誌連載の宿命で、取材してそれが載るのは「催しが終わった後」。

なので、今回はちょっと裏ワザを使って、2014年の秋に取材したものを温めておきました。




この記事を見て「おっ、武生って良さそうなところだな、
この菊人形って来月か。ちょっと旧車に乗って行ってみるか」

思ってもらえる時期に
バーン
と出すことにしました



 武生のことはよく知っていたつもりの大貴誠でしたが、

今回、劇団時代からお世話になっていた越前市の方たちにいろいろ案内してもらって

「ええっ、こんなところもあったんだ」

と驚き、
越前市の奥の深さにあらためて感心したのでした。

まさか

スバル360

大先輩にも

お会いできるとは思ってなかったなぁ。

 武生のスバル360
武生にお住まいのスバル360オーナー、中嶋一雄さんをお訪ねしました。オーダーメイドで体にピッタリの車庫がとても可愛いです。

うらやましいなあ。クルマを出してもらってツーショット。中嶋さんのスバル360のほうが年式も古いお兄さんですが、こうして並ぶとほんと兄弟みたい。

ふたりともピカピカ

スバル360は愛されるクルマだなあとしみじみ感動。

懐かしいクリーム色の

てんとう虫は

ぴかぴかに磨かれた現役で、いつでも走れるようになってます。

車体がぴたっと収まる専用の駐車場までつくってもらって、幸せそうでうらやましい。


いずれレディーバードにもこんな駐車場をつくってあげるぞ! 
と決意を新たにしました。


 劇団を退団してから
しばらく武生を訪れる機会がなかったのですが、
久しぶりにやってきたこの町は
さりげなく親切

大貴誠を迎えてくれたのでした。

今年は、
武生市が今立町と合併して「越前市」となって、

ちょうど10年の節目にあたります。
越前市市制十周年記念2015たけふ菊人形
は10月2日(金)から11月8日(日)まで、毎日開催です。


たけふ菊人形
正門前でレディーバードと写真を撮らせてもらいました。
菊人形をじっくり見る機会ってあんまりないですよね。
等身大で、そばで見るとわりとコワかったりもしますが、
この独特の雰囲気は昔から変わらない伝統芸です。


大貴誠が立っていた「たけふ菊人形大劇場(越前市文化センター中ホール)」は、
今年を最後に建て替え
です
とっても年季の入った

 レトロ劇場

なんですが、じっと見てると味があります。
そこで繰り広げられる華麗かつエネルギッシュなレビュー。

珍しい光景でありますが、見ているとなかなか
クセ
になるんです



それを体験するのも、今年が最後のチャンス!

 旧車ファンなら楽しめると思うなあ、武生の町と「たけふ菊人形」
今年ぜひ、のんびりと出掛けてみませんか



たけふ菊人形を探索   ー「たけふ」はいいところー



大貴 誠(だいき・まこと) OSK日本歌劇団・元男役トップスター。
ノスヒロをむさぼり読んでいた日本で唯一の歌劇スター。
2010年夏、念願のスバル360を入手。
このクルマと一緒に日本中を旅する予定。



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掲載:ノスタルジックヒーロー  2015年 10月号 Vol.171
(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

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