【1】「陸(おか)サーファー」なる言葉を生み出した5代目に劣らぬインパクトを残した6代目BF系|1988年式 マツダ ファミリア 3ドアハッチバック フルタイム4WD 1600 DOHCターボGT-X

1987年のマイナーチェンジで、フロントマスクの意匠を変更。ヘッドライト内側上部の角が取れ、グリルやバンパーのデザインも変更された

       
長きにわたり、マツダの主力車種として活躍してきたファミリア。大ヒットを記録し、「陸(おか)サーファー」なる言葉を生み出した5代目BD系がその代表的存在と言えるが、6代目BF系も先代に劣らぬインパクトを残したモデルである。

【最強の系譜 4WD+ターボ 1988年式 マツダ ファミリア 3ドアハッチバック フルタイム4WD 1600 DOHCターボGT-X vol.1】

 6代目BF系がデビューしたのは1985年1月。スタイリングは、先代の基本デザインを継承しながらより洗練させたもので、3/5ドアハッチバックと4ドアセダンをラインナップ。スポーティグレードには、1.5Lターボエンジンを搭載し、クラス初の減衰力可変ダンパーやオートスピードコントロールなども採用された。

 しかし、デビューからわず9カ月後、さらなる衝撃が待ち受けていた。日本初のフルタイム4WDと、1.6L DOHCターボエンジンを搭載するGT系が追加されたのだ。DOHCターボのB6型は、2500~5900rpmで最大トルクの90%以上を発生させ、低回転域での力強さと扱いやすさを実現。高回転域を得意とするDOHCとの相乗効果に加えて空冷式インタークーラーを装備することで、全域でパワフルな走りを可能にした。
【画像17枚】マフラーはシンプルなフィニッシャーのHKS製。スポーティーなサウンドに憧れ、交換したとオーナー談。ホイールはシンプルなデザインのA-TECHシュナイダー。純正はスチールホイールが標準で、アルミホイールとピレリP6000タイヤはオプション設定だった


>>足周りはハイトコントロールサスペンションが故障したため、XYZの車高調に交換。前期は2トーンのボディカラーもあったが、後期は単色(ホワイトとグレー)のみ。

主要諸元 Specifications
1988年式 マツダ ファミリア 3ドアハッチバック フルタイム4WD 1600 DOHCターボGT-X(BFMR)

全長×全幅×全高(mm) 3990×1645×1394
ホイールベース(mm) 2400
トレッド前/後(mm) 1400/1425
車両重量(kg) 1100
エンジン型式 B6型
エンジン種類 直列4気筒DOHCターボ
総排気量(cc) 1597
ボア×ストローク(mm) 78.0×83.6
圧縮比 7.9:1
最高出力(ps/rpm) 140/6000
最大トルク(kg-m/rpm) 19.0/5000
変速比 1速3.307/2速1833/3速1.233/4速0.970/5速0.795/後退3.166
最終減速比 3.850
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション ストラット(前後とも)
ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイヤ 185/60R14(前後とも)
発売当時価格 190万円

【2】へ続く

1988年式 マツダ ファミリア 3ドアハッチバック フルタイム4WD 1600 DOHCターボGT-X(全3記事)
初出:ハチマルヒーロー 2017年5月号 Vol.41

(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

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TEXT:Rino Creative/リノクリエイティブ PHOTO:YOSHITAKA TAKAHARA/高原義卓

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