我が名はハイソ仕様グランデ!  駅前ロータリーにレッツゴー!|1985年式 トヨタ マークⅡ ハードトップ グランデ ツインカム24【1】

オーナー曰く、一番のチャームポイントは苦労して探したというヒロのフロントマスク。フロントバンパーはピコレーシングでキメている

       
【我が名はGX71 トヨタ マークⅡハードトップ グランデ ツインカム vol.1】

 売れに売れた71マークⅡ 3兄弟。その大ヒットぶりは別の記事で触れているので割愛するが、とにかく街は71系3兄弟であふれ返っていた。それだけに、ノーマルで乗っている人もいれば、自分好みの仕様を目指してチューニングしている人もおり、とにかくバラエティーに富んでいた。それはハチマル車として人気を保持している現代でも同じこと。とことんオリジナルにこだわっている人、当時風の街道レーサー仕様に仕上げている車両、最新のパーツでカスタマイズする人など十人十色。ここで紹介する個体は、オーナーが当時あこがれていたハイソ仕様に仕立てたマークⅡだ。

 オーナーは、若い頃に71マークⅡグランデツインカム24の4速AT車を所有していた。しかし当時は金銭的にクルマを購入するのが精一杯で、自分の思い描く仕様にイジることができなかった。そして、マークⅡを手放したあとはハコスカなどの旧車をいろいろと乗り継いだが、約4年前に71 3兄弟の流行を予感。加えて当時の思い出がよみがえり、自分が乗りたかったハイソ仕様を完成させるために入手したという。

【画像17枚】ルーフ左右に装着されるテレビのアンテナもお約束アイテム。自動車用テレビがまだ珍しかった当時は、これもステータスだった。ステアリングコラムの左右吹き出し口からドライバーの手元に温風を送るクイックハンドウオーマー。世界初の装備で、寒冷地仕様車に標準装備だった


>>4本スポークが好きということで、ステアリングはイタルボランテのプレステージを装着。シフトノブはお約束アイテムの水中花だ。




>>日時や燃料消費量、平均速度など、さまざまな表示機能を持つスーパーモニタリングディスプレーは、グランデ系にオプションで用意されていた。

【2】へ続く


マークⅡ ハードトップ グランデ ツインカム24(GX71)

全長×全幅×全高(mm) 4690×1690×1385
ホイールベース(mm) 2660
トレッド前/後(mm) 1425/1440
車両重量(kg) 1280
エンジン型式 1G-GEU型
エンジン種類 直列6気筒DOHC
総排気量(cc) 1988
ボア×ストローク(mm) 75.0×75.0
圧縮比 9.1:1
最高出力(ps/rpm)160/5200
最大トルク(kg-m/rpm) 18.5/5200
変速比 1速3.566/2速2.056/3速1.384/4速1.000/5速0.850/後退4.091
最終減速比 4.300
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション前/後 ストラット/セミトレーリングアーム
ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ 195/70R14(前後とも)
発売当時価格 240.9万円



初出:ハチマルヒーロー 2017年3月号 Vol.40
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1985年式 トヨタ マークⅡ ハードトップ グランデ ツインカム24(全3記事)

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TEXT:Rino Creative/リノクリエイティブ PHOTO:AKIO HIRANO/平野 陽

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