我が名はマークIIワゴン! 高い積載性とシンプルなデザインで根強い人気を誇るモデルだ|1992年式 トヨタ マークⅡ ワゴン LG【1】

1992年式 トヨタ マークⅡ ワゴン LG(前期クレスタのマスクに交換)

       
【我が名はGX71 トヨタ マークⅡ ワゴン LG vol.1】

 GX71と聞くと、真っ先にマークⅡ4ドアハードトップ、チェイサー、クレスタという3車種を思い浮かべる人が多いだろう。しかし別の記事で登場したマークⅡセダンのほかに、ワゴンが存在していたことを忘れてはならない。

 5代目マークⅡワゴンがデビューしたのは、4ドアハードトップ/セダンから約3カ月遅れた84年11月のこと。ベースとなったのは4ドアセダンの4気筒モデルで、フロントマスクやトレーリングリンクのリアサスペンションは、ハードトップではなくセダンと共通だ。直線基調のスタイリングはシンプルな箱型ボディで、ガラス面とピラー部分のツラ位置構造化を実現したフラッシュサーフェスウインドーなどを採用したことで、空力特性が先代よりも向上し、風切り音も低減されている。

 そして、ワゴンボディ最大のアピールポイントである広いラゲッジスペースは、出っ張りが少ないフラットな空間で積載性抜群。さらに、テールゲート内側までカーペット張りとなっており、使いやすさだけでなく、上質感や荷物への配慮もされていることが特徴。一方パワートレインは、2L SOHCの1G‐EU型のみで、5速MTのほか、2ウェイOD付き4速ATをラインナップ。グレード構成は、LGのみのモノグレードだった。

【画像15枚】直線基調で角ばったスタイリングによって空力特性が別モデルよりも向上し、風切り音も低減されている。乗用車にはない広いラゲッジスペースは、いろいろな荷物をガンガン積み込める便利さがある。開口部が広いので大きな荷物の積載もラク



>>取材車両は前期クレスタのマスクに交換されていたものの、まったく違和感なし。オーナーが狙ったレトロ感も、うまく引き出されている。



>>ホイールは14インチの純正スチール,フルキャップはMS50クラウン純正を流用。60年代の旧車パーツを流用して、うまくレトロ感を演出。




マークⅡ ワゴン LG(GX70G)

全長×全幅×全高(mm) 4690×1690×1440
ホイールベース(mm) 2660
トレッド前/後(mm) 1425/1385
車両重量(kg) 1280
エンジン型式 1G-FE型
エンジン種類 直列6気筒DOHC
総排気量(cc) 1988
ボア×ストローク(mm) 75.0×75.0
圧縮比 9.6:1
最高出力(ps/rpm) 135/5600
最大トルク(kg-m/rpm) 18.0/4400
変速比 1速2.450/2速1.450/3速1.000/4速0.688/後退2.222
最終減速比 4.100
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション前/後 ストラット/トレーリングリンク
ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク/リーディングトレーディング
タイヤ 185/70R14(前後とも)
発売当時価格 185.1万円


【2】へ続く

初出:ハチマルヒーロー 2017年3月号 Vol.40
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1992年式 トヨタ マークⅡ ワゴン LG(全3記事)

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TEXT:Rino Creative/リノクリエイティブ PHOTO:MAKOTO INOUE/井上誠

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