天井にはシャンデリアを装備! 当時の記憶を思い出しながらカスタムを楽しむオーナー|1985年式 トヨタ マークⅡ ハードトップ グランデ ツインカム24【2】

ホイールはハヤシレーシングのテクノR。スポーツタイプとメッシュタイプがあり、この個体に装着されているのは前者。ディスクデザインはともに同じ

【1】から続く

1980年代に売れに売れた71マークⅡ3兄弟は、当時の街の道路にあふれていた。それだけに、ノーマルの状態で乗っている人もいれば、自分好みにカスタマイズして乗る人もいた。今回取材した車両は、カスタマイズされたハードトップである。オーナーはこの現在にまた71 3兄弟の流行を予感し、加えて当時の思い出がよみがえり、購入しカスタマイズしたそうだ。

【我が名はGX71 トヨタ マークⅡハードトップ グランデ ツインカム vol.2】

 このような思いでカスタムしたマークⅡは、まるで当時にタイムスリップしたかのようなルックスになっている。購入当時はサスペンションとマフラーが交換されていた程度だったが、ピコレーシングのフロントバンパーとリアアンダー、ヒロモーターのグリルマスク、サイドステップ、リアスポイラーでフルエアロに。併せて、当時の必須アイテムと言えるゲインズのフェンダートリムも装着している。そして極めつけは、今ではレアなハヤシレーシング・テクノRのホイールだ。

 これだけでも当時の匂いがプンプンしているが、細かいアイテムも抜かりはない。ルーフ両サイドに取り付けられたテレビアンテナやトランクのブーメラン&カロッツェリアのFMアンテナ、グリル奥に設置されたナイトライダーや次々と色を変えるフォグランプのバルブ、チカチカと交互に点灯するテールランプなど、完璧なまでに当時を再現している。

 また、インテリアも80年代そのもの。ステアリングはイタルボランテのプレステージをチョイスし、シフトノブは水中花。さらに、助手席足元にはラブ灯や流れ星といった光モノを装着し、天井にはお決まりのシャンデリア。そして、カセットテープケースといった小物でフィニッシュ。こういった小ワザを利かすことで、完成度の高い当時仕様になっているのだ。

【画像17枚】天井にはシャンデリアを装備。カラーバルブが点滅し、華々しさ満点。室内インテリアは当時のものが揃っているのが特徴。助手席の足元には、ラブ灯や流れ星といった光モノを設置。すべて当時モノで揃えたそうだ



>>ラウンジのソファーのようなシートを、寝かせ気味にして運転するのが当時のスタイル。レースのハーフシートカバーは、他車用を流用している。




>>CDがまだ出始めだった当時、オーディオソースの主役はカセット。このような英字新聞やタバコの箱をデザインしたケースにテープをまとめるのが定番だった。


【3】へ続く


マークⅡ ハードトップ グランデ ツインカム24(GX71)

全長×全幅×全高(mm) 4690×1690×1385
ホイールベース(mm) 2660
トレッド前/後(mm) 1425/1440
車両重量(kg) 1280
エンジン型式 1G-GEU型
エンジン種類 直列6気筒DOHC
総排気量(cc) 1988
ボア×ストローク(mm) 75.0×75.0
圧縮比 9.1:1
最高出力(ps/rpm)160/5200
最大トルク(kg-m/rpm) 18.5/5200
変速比 1速3.566/2速2.056/3速1.384/4速1.000/5速0.850/後退4.091
最終減速比 4.300
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション前/後 ストラット/セミトレーリングアーム
ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ 195/70R14(前後とも)
発売当時価格 240.9万円



初出:ハチマルヒーロー 2017年3月号 Vol.40
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1985年式 トヨタ マークⅡ ハードトップ グランデ ツインカム24(全3記事)

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TEXT:Rino Creative/リノクリエイティブ PHOTO:AKIO HIRANO/平野 陽

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