当時のマニュアルには「テールフイン」と表記されていた、ハコスカGT-Rのリアウイングをオリジナルから型取り!|プロテック ハコスカGT-R用リアウイング

オリジナルの純正リアウイングを完璧に再現

       
「ハコスカ」ことC10系スカイラインの中でもやはり代表格と言えるのがPGC10/KPGC10スカイラインGT-Rだ。

そんなハコスカGT‐Rはもちろん、GT‐R仕様でも装着率が高いオプションパーツの1つが、リアウイング。トランクリッドの上にボルト4本で装着される構造で、レーシーなスタイルが人気だ。
このリアウイングは、4ドアGT‐Rのレースカーで開発がスタートし、ハードトップのGT‐Rの活躍と同時期に市販されていたようだ。その当時ものを入手して型取りを行い、重量まで同じにしてリリースされたのが、プロテックの発売するハコスカ用リアウイングだ。

以前紹介したフロントスポイラーに続いての登場となる。

【画像10枚】当時のマニュアルには「テールフイン」と表記されていた、ハコスカHT GT-Rのレースで採用されたリアウイング

「フロントスポイラーと同じ時期に製作をスタートしたので、もう25年以上たっていると思います。偶然、本物のリアウイングを入手することができて、持つと社外品に比べて明らかに重いんです。それで、型を取って、重量も同じになるようにして作っています」とプロテックの袖本徳明さん。

>>プロテックの袖本徳明さん。当時のGT-Rのマニアックなパーツやチューニング、エピソードなどにも詳しい。そのため、本物志向のオーナーからの信頼も厚いのだ。


本物のリアウイングを出してもらい、プロテック製と比べたところ、重量、形状は全く同じだった。
ちなみに、当時のリアウイングは、外皮がFRPで、中には硬質発砲ウレタンが入っているそうで、軽く指で叩くと、ゴンゴンという低い音がする。社外品の別メーカーのリアウイングを同じように叩くと、コンコンという軽い音がする。これが本物とコピーの違いだそうだが、現在、まず本物は出てこないので、本物感にこだわるのならプロテック製をチョイスするのが間違いないだろう。
「当時、リアウイングが違法改造ということになって、回収騒ぎがあったそうです。代わりに、ダックテール形状のリアスポイラーが装着されたそうですよ」とのことで、本物は入手困難。プロテック製リアウイングが、本物志向のオーナーに好評なわけだ。



レース用マニュアルで見る「テールフイン」装着位置


当時のレース用マニュアルには、リアウイングの装着位置が指定されている。ただし、リアウイングではなく、「テール フイン」という名称になっている。レースカーでテストを繰り返すことで、効果がある位置を決めている。ただし、当時のGT-Rも、微妙に誤差があるようだ。


マニュアルに記載されている取り付け位置は、トランクリッドの左右から175㎜。前後の位置指定はなく、トランクリッドを横から見て、後端からカーブに沿って約80〜85㎜。もしくは、トランクリッドの端から、直線で115㎜の位置に穴をあけるとある。角度は20〜15度が適正。また、トランクリッドはなだらかに後方が下がっているため、よけい難しく思う。マニュアルには、すき間ができたらスペーサーで調整するように書いてある。浮かないように注意しよう。

RECOMMENDED

RELATED

RANKING