<川越>「丸広は日本一!」地元デパートの充実と愛されぶり。旧車と町がよく似合う|スバル360で素敵探検 大貴 誠のレディーバードの旅 第49回【4】

ロートレックの路地と「二軒堂」

きっかけは、屋上遊園地。行ってみたらやっぱりそれ以外にもいろいろ見つけてしまった!

【スバル360で素敵探検 大貴 誠のレディーバードの旅 第49回 vol.4】

そして「デパ地下」の充実ぶりにも目を見張りました。和洋菓子やお惣菜の品揃えに、何よりも新鮮な野菜や果物がとっても安い。みずみずしい葉っぱつきのぶっとい大根が1本100円!「晩ごはんの買い物」に来る地元の人で大賑わい。宿のバーに来てた近所の人が「丸広は日本一」と、半分冗談みたいに言ってたけど、いやいや、その気持ち分かる! 川越人は丸広が日本一でいいんです!

この地元デパートの充実と愛されっぷりを見てると「川越っていいところ」なのが一目で分かるような気がしました。夏いっぱいで終わってしまう屋上の観覧車に乗りにぶらぶら川越にでかけて、デパ地下から大通りから路地まで歩き回って、そしてクルマ、とくに旧車が町とよく似合います。

【画像29枚】「デパ地下」の充実ぶりにも注目! 地元民から愛される「日本一」のデパート丸広





ロートレックの路地と「二軒堂」

蔵造りの家並みも途切れ、地味な商店がポツンポツンと並ぶだけになった通りに、ふと心をかき乱すような古い路地を発見! 古びた看板も強烈にこちらを誘ってきます。急きょ寄り道。看板のお店は残念ながらすべて廃業してますが、建物は辛うじて残っていて、それがまたそそられるんです。なんとかここでまた何かできないものか…と考えるのは大貴誠だけではないようで、1軒の新しいカフェ発見。夜、クルマを置いて出かけてみると、素敵なリノベーションと、おいしいお酒と料理。所沢在住の元大工さんが自分で建物を直し、息子さんがお料理を担当するとても居心地のいいカフェ「二軒堂」です。偶然見つけた、宝箱みたいな路地は夕暮れ時から夜がたまらん良さです。ここで三味線爪弾きたくなりました(弾けませんが)。






川越の古い邸宅めぐり

古い建物大好きな大貴誠は、どこに行っても古い建物に泊まりたいし見学したい。川越にも2つあり、まず「旧山崎家別邸」は老舗菓子屋「亀屋五代目」の隠居所で、大正末に建てられ、戦前は川越に来る皇族も宿泊したという、いわば川越の迎賓館。基本和風ですが、洋館部分もあって、当時のステンドグラスや手延べガラスがはまった居間などがそのまま残っています。次に行ったのは「丹徳庭園」。材木商「丹波屋徳次郎」略して「丹徳」の、昭和初年に建てられた店舗と住宅と庭園。なんと、去年までご家族が住んでいたそうで、今は民泊もやってるとか。次はぜひ泊まりたい。和室でお茶とお菓子をいただいて、洋間(泊まればここで朝食がいただける!)を見学したあと、枯山水や伏見稲荷からお迎えした明神様のお社に手を合わせてきました。こうやっていろいろなところを歩き回ると、川越って小さな国みたいで、すごく楽しかったです。



初出:ノスタルジックヒーロー 2019年8月号 Vol.194

(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

スバル360で素敵探検 大貴 誠のレディーバードの旅 第49回(全4記事)


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【1】【2】【3】から続く

text:Rueka Aoki/青木るえかphoto:Rumi Matsusima/松下るみ

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