<三留兄弟製作所>「ザ・昭和」な創業60年を超える町工場が静かにその歴史に幕を下ろしました|スバル360で素敵探検 大貴誠のレディーバードの旅 第50回【1】

三留兄弟製作所の表玄関の様子

       
多くのバイクファンや旧車ファンに愛された「三留兄弟製作所」。2019年、お店が終わる前にどうしてもお話を聞いておきたかったのです。

【大貴誠のレディーバードの旅 第50回 vol.1】

 子どもの頃、自転車で走り回った横浜の黄金町や伊勢佐木町に近い場所に「三留兄弟製作所」があります。老舗の内燃機屋さんで「ここじゃないとダメ」と信頼するお客さんがいっぱいいるということを知りました。そして三留さんがその長い歴史に幕を下ろすということも。

 できればお店がなくなる前にお話を伺っておきたい、と手紙をしたためてお願いしたら快く受けてくださいました。ありがとうございます!

「三留兄弟製作所」は「ザ・昭和」な工場です。一歩足を踏み入れると、もうワクワクが止まらない。ところ狭しと置かれた機械や部品、黒光りした階段や壁、流し台、二階にある事務所から、工場の音が大きいので直接声をかけられるように開けられた小窓。歌劇団の下級生時代、よく劇場の照明室にお邪魔して、いろいろ教えてもらったことを思い出しました。秘密基地みたいな空間で、こういう場所がたまらなく好きなんです。

【画像22枚】懐かしい緑色の庇屋根の上にはクレーンがついていて、引き戸の向こうに、バイクやクルマ好きがワクワクしてたまらない「大人の遊園地」みたいな空間が広がって見えるようです。ここの前に停まるとレディーバードもリラックスして安心してるみたいに見えます(気のせいか)



三留兄弟製作所




>>顔は男の履歴書、なんてことを言いますが、こちらの看板を見ただけで「ここはちがう…!すごいところだ」ということが分かってしまいます、「三留兄弟製作所」。



【2】へ続く

初出:ノスタルジックヒーロー 2019年10月号 Vol.195

(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

大貴誠のレディーバードの旅 第50回(全3記事)

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