<三鷹 → 太田 → 伊勢崎 → 丸の内・日本橋>「ラビットの画像」と共にゆくスバル伝説の道行き【2】大貴誠のレディーバードの旅、スバル360で素敵探検 第43回

「伊勢崎・白水楼跡地」

       
SUBARUでやってたスタンプラリー。
2018年、大貴誠もさっそくやってみて、そしていつも通りに寄り道にハマり……?

【大貴誠のレディーバードの旅、スバル360で素敵探検 第43回 Vol.2】

【1】から続く

 スバル360の歴史書を熟読している大貴誠は「エンジン開発のため三鷹研究所、現在の国際基督教大学(ICU)本館から旧太田工場(現在の太田北工場)まで、技術者たちがラビットスクーターで舗装も満足にしてない道を往復した」ことにいたく感動していて、本当ならばラビットに乗って行きたいくらいなんですが、残念ながらラビットは持っていない。そこでSUBARUの方にお願いして、ラビットの画像をメールで送っていただきまして(出発してから突然の思いつきに対応してくださってありがとうございました!)、それをプリントして「一緒に行く!」ということになりました。


 ラビットで往復した技術者たちが、日本の未来、クルマの未来のために、ムリと言われたファミリーカーを「ぜったい完成させる」の信念で、雨にも負けず、土ぼこりにも負けず、長距離を往復したその気持ちを、ラビットの写真でせめて味わいたかったのです。赤いスバル360のミニカーも「クルマが入れない場所に行く」ために連れていきます。

>> 【画像23枚】拝殿正面入り口の上部にある、大きなプロペラなど。戦時中、中島飛行機の社員が奉納したもの。玉垣に古い「白水楼」の名前が彫り込まれている場所がある




「伊勢崎・白水楼跡地」
当時の伊勢崎工場でスバル360の車体デザインなどが作り上げられた話は有名ですが、百瀬さんやデザイナーの佐々木達三さんが泊まり込んで夜中まで会議の続きをやったという、当時の富士重工業御用達の割烹旅館が、伊勢崎市三光町の「白水楼」。今はもうありませんが、その場所に立つだけで「ここの空間でスバル360が生み出されたんだ……」という気持ちで胸がいっぱいになる。大貴誠イチオシの認定スポットなのです。三光町にある「ヤマト」と魚屋さんの向かいが白水楼の門のあった場所。この空間に立つだけで、スバル360の生まれた時の熱気を感じてしまいます(霊感強すぎ)。




「中島知久平邸」
太田市の南部、利根川のすぐそばにある中島飛行機創業者、中島知久平邸。古い家が好きな大貴誠にはもう垂涎のすばらしいお屋敷。広い芝生のむこう側は河川敷が広がっていて、なんとそこを滑走路にして飛行機が飛ぶのをお客さまが応接間から見物できたとか! 庭に滑走路のある家! なんというスケール。このスケールの大きさが、やがてスバル360の誕生につながる素地になったのかなと感動しつつ、お屋敷にミニカーを捧げてお礼しました。そしてここはSUBARUスタンプラリーのスタンプスポット。





「中島知久平邸」
そしてここはSUBARUスタンプラリーのスタンプスポット。ウェブサイトでチェックインして、無事スタンプゲット!


【3】に続く

初出:ノスタルジックヒーロー 2018年8月号 Vol.188
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

大貴誠のレディーバードの旅、スバル360で素敵探検 第43回(全3記事)

シリーズ: 大貴誠のレディーバードの旅

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【1】から続く

text : RUEKA AOKI/青木るえか photo : RUMI MATSUSHITA/松下るみ、株式会社SUBARU(ラビット画像提供)

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