【1950年代から1980年代まで】いすゞ乗用車の歴史を車両とともに振り返る|いすゞ車両の殿堂【1】

いすゞ車両の殿堂

       

1916年の創業当初からトラック分野で成功を納め、50年代からは乗用車市場に参入したいすゞ。117クーペなど数多くの名作を輩出した栄光の歴史を乗用車に絞って見ていこう。

【イーネ! いすゞ車両の殿堂 vol.1】

 いすゞが乗用車市場に本格進出を果たしたのは1950年代だった。当時日本の乗用車技術はヨーロッパと比べて明らかに劣っていたため、同社はイギリスのルーツモータス社と技術援助協定を締結することでこれを補った。

 53年にヒルマン・ミンクスをいすゞ初の乗用車として販売。当初はノックダウン方式だったが、57年には完全国産化に成功する。62年にはヒルマン・ミンクスで得た技術を応用して完全独自開発のベレルを発売。このモデルは初代エルフで培ったノウハウも生かしており、ディーゼルエンジン車のパイオニオとしても有名だ。

 60年代になると国内では高速道路が次々と建設される。高度経済成長を背景に国民の生活水準も上がり、自家用車を持つ家庭も急増した。そこにいすゞが投入したのが63年発売のベレットだ。

 翌64年に発売された通称「ベレG」は日本初の本格GTカーとして大きな話題に。モータースポーツで活躍し、スカイラインGTが現れるまではサーキット場を席巻するほどだった。

【画像10枚】いすゞが乗用車市場に本格進出した1950年代からの歴史を振り返る

photo:Ryota Sato/佐藤亮太

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