【1950年代から1980年代まで】いすゞ乗用車の歴史を車両とともに振り返る|いすゞ車両の殿堂【1】

いすゞ車両の殿堂

       




1953年11月 PH10 ヒルマンミンクス/いすゞ乗用車の歴史を切りひらいた先駆モデル

イギリスのルーツモータースと技術援助協定を結び、完全ノックダウン方式で製造。初代は1265㏄のガソリンエンジンを搭載し、1955年に1389㏄に排気量をアップ。57年には部品の完全国産化を果たした。




1959年1月 エルフ/現在のいすゞの主力を担うトラックシリーズの第1号

日本初の2t積みフルキャブオーバー型の小型トラック。小さいながらもボンネットトラックに比べて多くの荷物を積載することができた。現在まで6代に渡る世代が誕生しており、いすゞの主力を担うモデルとして活躍する。





1962年 PS10 ベレル/クラウンやセドリックと競合して独自の地位を築く

いすゞが初めて独自開発した乗用車モデル。ヒルマンミンクスの長所を生かして設計しており、タクシー業界でのシェアアップを意識した6人乗りの構造になっている。ガソリンエンジンのほかに、日本初の本格的ディーゼルエンジン車をラインナップしていたことも特徴だった。





1963年11月 PR20ベレット/本格モータリーゼーションの流れを受けて高性能を追求

5人乗りのスポーティーなファミリーカーとして誕生。美しい曲面を組み合わせた流麗なスタイルで、シート、ミッション、ブレーキの組み合わせを自由に選べることができた。翌64年にはレース技術をフィードバックした本格GTカー「ベレット1600GT」が登場し、大ヒットを記録した。



【2】へ続く

初出:ノスタルジックヒーロー 2019年6月号 vol.193
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

いすゞ車両の殿堂(全2記事)

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photo:Ryota Sato/佐藤亮太

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