新旧車両徹底比較で見える得たモノ失ったモノ!  軽自動車スポーツカーブームとは無縁だった初代コペン|2005年式 コペン VS 2016年式 コペンセロ【1】

新旧コペンを並べて比較

       
平成ABCトリオの時代終了後、突如登場したコペン。多くのオーナーに支持され10年に渡り販売。間を空けず代替わりした2代目コペンはキープコンセプトながら新しい機構がたくさん。この2台を比較し、それぞれの良さを探ってみた。

【2005年式 コペン VS 2016年式 コペンセロ vol.1】

 2012年に生産終了した初代コペン(L880K)。その2年後の2014年に2代目コペン(LA400K)が発売を開始した。

 もともと初代コペンは90年代初頭に発売された各社の軽自動車スポーツカーとは無縁で、ブームとはまるで関係ない時代に生まれてきたクルマだ。

 軽自動車スポーツカーブーム、いわゆる平成ABCトリオのうちマツダオートザムAZ1が95年、ホンダビートが96年、スズキカプチーノが98年に生産中止。これで軽自動車スポーツの時代は終了したかに思われた。しかし99年の第33回東京モーターショーに「KOPEN」の名で軽自動車オープンスポーツのコンセプトカーが展示される。そして2年後の第34回東京モーターショーでは市販車の完成度でコペンが登場。翌2002年に、ほぼそのままのスタイルで発売されることになった。

 平成ABCトリオとの大きな違いは、ベーシックなエンジンレイアウトで、走りよりもむしろ手軽に乗ることを重視したことが特徴。幌をハードトップにして、ボタン1つの操作でオープン化が可能になったことも、その方向性からだ。

 その独自の方向性は購入層を広げることになり、女性オーナーの取り込みにも成功。2012年の生産終了までに6万台以上を販売した。

【画像31枚】およそ10年にわたって販売されてきた初代コペンと、2014年に発売されたコペンセロの二台を徹底比較!








2005年式コペン(ABA-L880K)


●全長×全幅×全高(mm) 3395×1475×1245
●室内長×室内幅×室内高(mm) 890×1250×1040
●ホイールベース(mm) 2230
●トレッド(mm) 1300×1290
●車両重量(kg) 830
●エンジン種類 直列4気筒横置DOHCターボ
●総排気量(cc) 659
●ボア×ストローク(mm) 61.0×56.4
●圧縮比 8.2:1
●燃料タンク容量(L) 40
●最高出力(ps/rpm) 64/6000
●最大トルク(kg-m/rpm) 11.2/3200
●変速比 1速3.181/2速1.842/3速1.250
4速0.916/5速0.750
●タイヤ 165/50R15 73V(前後とも)
●発売価格  182万円


2016年式コペンセロ(DBA-LA400K)

●全長×全幅×全高(mm) 3395×1475×1280
●室内長×室内幅×室内高(mm) 910×1250×1040
●ホイールベース(mm) 2230
●トレッド(mm) 1310×1295
●車両重量(kg) 850
●エンジン種類 直列3気筒12バルブDOHCターボ横置
●総排気量(cc) 658
●ボア×ストローク(mm) 63.0×70.4
●圧縮比 9.5:1
●燃料タンク容量(L) 30
●最高出力(ps/rpm) 64/6400
●最大トルク(㎏-m/rpm) 9.4/3200
●変速比 1速3.181/2速1.842/3速1.250
4速0.916/5速0.750
●タイヤ 165/50R16 75V(前後とも)
●発売当時価格 192.8万円



【2】へ続く


初出:ハチマルヒーロー 2016年11月号 Vol.38
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

2005年式 コペン VS 2016年式 コペンセロ (全2記事)

関連記事:ダイハツ

text:Hachimaru Hero/編集部 photo: Leo Nakamura/中村レオ

RECOMMENDED

RELATED

RANKING