ステップバンもAZ1もランエボも西海岸に! 史上最大。カリフォルニアの青空の下に日本旧車が集結|JAPANESE CLASSICS in USA 第14回 ジャパニーズ・クラシック・カー・ショー

年に一度の旧車集会が 規模を拡大!

       
アメリカ西海岸の旧車好きにとって年に一度のお祭となっているJCCS(ジャパニーズ・クラシック・カー・ショー)が、今年も9月15日に開催された。過去最多の出展車両と来場者を記録したイベントのもようをレポートしていこう。

【JAPANESE CLASSICS in USA 第14回 ジャパニーズ・クラシック・カー・ショー】

 カリフォルニア州のロングビーチで開催された旧車の一大イベント、JCCS(ジャパニーズ・クラシック・カー・ショー)。14回目を数えた今回は開催場所が改められ、ロングビーチのダウンタウンに近いマリーナ・グリーンパークで行われた。

 カリフォルニアらしい抜けるような青空と高層ビル群を借景にした会場には、個性豊かなジャパニーズ旧車が集結。開催場所が変更された最大の理由は、毎年増え続けてきたエントリー希望者と来場者を迎えるキャパシティを確保することだったが、実際に今年はエントリー台数が505台、入場者数が1万人を突破。いずれも過去最多を記録している。

 旧車を愛する文化が根付いた西海岸らしく、イベントには毎年のように見かける常連組に加え、JCCSに出ることを目標にして旧車ライフをスタートさせたビギナー層も多く参加。新陳代謝によってイベントが活気づく好循環が生まれている。

 一昨年まで、1986年式以降のモデルを対象とした『ネオ・クラシックス』というイベントも開催していたJCCS。昨年からは段階的にJCCSにエントリーできる年式制限を緩和することで、レイトモデルも参加できる受け皿を設けてきた。

 2018年はその制限がさらに緩和され、86年以降の総エントリー数は174台に。二輪車の参加台数も激増した。同じ会場に1963年式の豪州仕様ダットサン・ブルーバードがいたかと思えば、01年式の丸目四灯アキュラ・インテグラタイプRもいるという、時空を超えた世界が実現。旧車ヘブンといえる夢の一日が、2018年も花を開いた。

【画像29枚】出展車両、来場者ともに過去最多を記録したJCCSのようす。このイベントに出ることを目標に旧車ライフをスタートする人も少なくない


>>会場でひときわ話題となった1977年式いすゞ・ジェミニ。当時GMと資本関係のあったいすゞは、オペルカデットをベースとした初代ジェミニを開発し、同じプラットフォームを共有したモデルが世界各地で展開された。こちらは厳密にはアメリカで「ビュイック・オペル・セダン」として販売されたモデル。本来装備されているビッグバンパーが取り外され、シャコタン仕様に変身。


>>特別展示としてトヨタ2000GTも登場。トヨタ北米本社のテキサス移転に伴い、コレクションホールの所蔵車は見られなくなったが、こうして地元有力ショップが貴重な一台を持ち寄るところもJCCSならでは。


>>アメリカ西海岸の旧車好きにとって年に一度のお祭となっているJCCS。




初出:ノスタルジックヒーロー 2018年 12月号 Vol.190

(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)


JAPANESE CLASSICS in USA 第14回 ジャパニーズ・クラシック・カー・ショー(全1記事)


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text:Hideo Kobayashi/小林秀雄 photo:Akio Hirano/平野 陽

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