「持論として旧車の塗装は純正色が一番だと思っています」【1】1974年式 マツダ ポーター バン デラックス

ワイドホイールで街を駆け巡る、オレの通勤快速ポーターバン!

       
長年にわたってマツダ・ポーターを乗り継ぐ生粋のマニアが、生業で培った板金塗装の技術を生かしてポーターバンをモディファイ。思いついた発想を少しずつ具現化し、ついには自作のワイドホイールまで製作してしまった! あくまで街乗りの範疇を超えない通勤快速というが、卓越したセンスとオリジナリティーを見せつける。

【360SPEED 1974年式 マツダ ポーター バン デラックス Vol.1】

 神奈川県小田原市で板金塗装業を営んでいるオーナー。これまでの愛車遍歴に名を連ねるのはサニトラやアルト、キャリイトラックなど、小型で味のある旧車たちだ。なかでも多く乗り継いできたのがマツダ・ポーター。トラック、バン、キャブオーバーと、すべてのボディタイプを制覇し、本業の技術を生かした気ままなカスタマイズも楽しんできた。

 現在所有するポーターバンは3年ほど前にネットオークションで購入。年式のわりに状態は悪くなかったものの、塗装と修理が雑に行われていたため、いざ自分で手をかけ始めると思いの外手間がかかったそうだ。

 自宅近くに構える工場への通勤用とするのが目的のため、ひとまず外板のリフレッシュを行ったうえで、車高を落とす作業に取り掛かったオーナー。ルーフ以外のパネルはすべて修正を行い、純正色であるスカイラークブルーでペイントした。

「持論として旧車の塗装は純正色が一番だと思っています。やっぱりメーカーがいろいろ考えて設定した色だけあって、仕上がった後の雰囲気がいいんですよね」と教えてくれた。


>> 【画像24枚】純正ホイールとゴルフカートのリムを組み合わせたワンオフで製作されたワイドホイールなど。フロント7.7J -10、リア8.75J -10の極太&深リムだ




>> 汎用的な砲弾型ミラーにペイントを施したうえでフェンダーに装着。旧車っぽさと新しさをかわいらしく演出する。






>> フューエルキャップにマツダマークを装着する。


1974年式 マツダ ポーター バン デラックス

SPECIFICATIONS 諸元
● エクステリア:ヘッドライト加工LEDバルプ、ミラー交換、
ワイパーストレート化、メッシュグリル
● エンジン:ノーマル
● 吸排気系:シャンテ用
● 点火系:ノーマル
● 燃料系:ノーマル
● サスペンション:加工リーフ、車高調
● ブレーキ:ノーマル
● インテリア:自作化粧板ペイント、
オートメータースポーツコンプタコメーター、
ローバックシート、内装内張り自作、MOMOシフトノブ、
コラムATシフトノブ流用サイドブレーキレバー
●タイヤ:(F)DL SP10 145SR10 
(R)YH ADVAN 032R 165/70R10
●ホイール:自社加工ホイール(F)7.7J -10 (R)8.75J -10


【2】に続く


初出:ノスタルジックスピード vol.022 2019年11月号
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1974年式 マツダ ポーター バン デラックス(全3記事)

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text : ISAO KATSUMORI(ZOO)/勝森勇夫(ズー)photo : RYOTA-RAW SHIMIZU(FOXX BOOKS)/清水良太郎(フォックスブックス)

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