「やっぱりハマる!」B110サニー用フロントエアダム【2】1974年式 マツダ ポーター バン デラックス

速度計の左右に燃料計と電圧計が並ぶ純正メーターをベースに、自作の化粧板を取り付けてスポーティにカスタマイズ

       
長年にわたってマツダ・ポーターを乗り継ぐ生粋のマニアが、生業で培った板金塗装の技術を生かしてポーターバンをモディファイ。思いついた発想を少しずつ具現化し、ついには自作のワイドホイールまで製作してしまった! あくまで街乗りの範疇を超えない通勤快速というが、卓越したセンスとオリジナリティーを見せつける。


【360SPEED 1974年式 マツダ ポーター バン デラックス Vol.2】

【1】から続く

 一方でオリジナリティを発揮することも忘れてはおらず、リアゲートだけあえてブラックでトーンを落としたり、ポルシェを彷彿させるサイドストライプを入れるなどして、スポーティーなムードを高めている。

 さらに見た目上のアイコンになっているのが、本来はB110サニー用のパーツであるFRP製フロントエアダム。以前に所有していたサニトラに付けていたもので、オーナーは以前から東名サニーで有名なこのスタイルが、きっとポーターにも似合うはずだと確信していた。ポーターの横幅に合わせて短縮したエアダムを装着したのは、じつは前に所有していたポータートラックが最初。今回はリペイントしたうえでバンに取り付けてみたが、「やっぱりハマる!」と改めて満足のいく出来栄えとなったそうだ。

 ローダウンはフロントに車高調を装着し、リアはリーフスプリングを加工することで実現。車高調は解体屋から仕入れた部品を組み合わせて作ったそうで、長年プロの修理屋として働き、ポーターを数多くいじってきた経験がなせる技といえるだろう。


 リーフスプリングは一度分解したうえで、バネを一本ずつプレス機でまっすぐに矯正。組み直して車体に取り付けると、板バネが逆反りすることで車高を下げられるという発想だ。

>> 【画像24枚】前席にを装着されたノーブランドのローバックシートなど。運転席のみスライドできるようレールを取り付けている。シートバック一体型の後席は取り外した
 




>> MOMOのステアリングにカーボン調のトリムを縫い合わせたり、内張りを張り替えるなど、内装の加工もオーナーによる自作。





>> 乗車定員を2名にしたことで、広々としたラゲッジルームを実現。フロアにカーペットを敷き詰め、汎用のBOSEスピーカーで音響性能もアップ。


1974年式 マツダ ポーター バン デラックス

SPECIFICATIONS 諸元
● エクステリア:ヘッドライト加工LEDバルプ、ミラー交換、
ワイパーストレート化、メッシュグリル
● エンジン:ノーマル
● 吸排気系:シャンテ用
● 点火系:ノーマル
● 燃料系:ノーマル
● サスペンション:加工リーフ、車高調
● ブレーキ:ノーマル
● インテリア:自作化粧板ペイント、
オートメータースポーツコンプタコメーター、
ローバックシート、内装内張り自作、MOMOシフトノブ、
コラムATシフトノブ流用サイドブレーキレバー
●タイヤ:(F)DL SP10 145SR10 
(R)YH ADVAN 032R 165/70R10
●ホイール:自社加工ホイール(F)7.7J -10 (R)8.75J -10


【3】に続く


初出:ノスタルジックスピード vol.022 2019年11月号
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1974年式 マツダ ポーター バン デラックス(全3記事)

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【1】から続く

text : ISAO KATSUMORI(ZOO)/勝森勇夫(ズー)photo : RYOTA-RAW SHIMIZU(FOXX BOOKS)/清水良太郎(フォックスブックス)

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