チューニングカーからノーマルまで100台が走ったスポーツランに注目!【3】JCCAクラシックカーフェスティバル 富士ジャンボリー 2018

外国車を対象とするOVER SEA RUNはエントリーの段階で16台とやや少なめで、主力はジネッタが占める状況だった

       
【JCCAクラシックカーフェスティバル 富士ジャンボリー 2018 Vol.3 イベント振り返り】

【2】から続く

HISTORIC FORMULA
格の違いを見せた、白井栄二のシェブロンB15



 パワーに対して車重の軽いフォーミュラマシンはウエット路面は不得意。予選ポールの白井栄二シェブロンは2分41秒と大苦戦。しかし、ドライとなった決勝は一転。白井がベストラップを記録し、1分57秒とFクラスの1分56秒に肉薄するタイムを記録。決勝レースはその白井の一人舞台で、周回を重ねるごとに後続との差を開き、7周を走りきったところで2番手の大平哲之ブラバムBT21に1分20秒の大差をつけていた。3位の山本雅明ロータス59はドライブスルーペナルティを受けながらの表彰台獲得だった。



FL RACE
ポール相川が出遅れ、永田明宏アウグスタが優勝



 筑波サーキットでもコースが広いと感じられる軽フォーミュラのFLにとって高速富士は超巨大なコース。それでもフォーミュラの軽快性、フットワークのよさを利してラップタイムは2分20秒に迫っている。こうした状況で行われた決勝レースは、ポール相川が失速。予選4、7番手の横井信之と永田明宏が好スタートを決め、永田がトップを守ったまま2番手に浮上してきた宮川敏明との差を徐々に開き12秒の差をつけて優勝。3位は終盤にポジションを挽回した橋本靖史が宮川に13秒差遅れの単走状態で獲得した。



>> 【画像49枚】各レースの走行や、広いパドックの一角で、開催されたクラシックサニーミーティングのようすなど


JAPAN RUN1&2/OVER SEA RUN

チューニングからノーマルまで100台が走った



 JCCAクラシックカーフェスティバルには必ず開催されるスポーツランのJAPAN RUNとOVER SEA RUN。JAPAN RUNはエントリー車両のスピードによってクラス分けされが今回はそれぞれ40台近くが参加し、改めて富士スピードウェイ走行の人気の高さを示す結果に。一方、外国車を対象とするOVER SEA RUNはエントリーの段階で16台とやや少なめで、主力はジネッタが占める状況だった。高度なチューンを施した車両の実力確認から愛車で1度はサーキット走行をしてみたいという人まで、さまざまな楽しみ方ができる点に特徴があり、マイペースで走れることがなんともうれしい。また、それぞれのラップタイムデータがオーナーに手渡されるシステム。旧車オーナーの方、1度走ってみては?






初出:ノスタルジックヒーロー 2018年8月号 Vol.188
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

JCCAクラシックカーフェスティバル 富士ジャンボリー 2018(全3記事)


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【1】【2】から続く

text : AKIHIKO OUCHI/大内明彦 photo : MASAMI SATO/佐藤正巳、AKIHIKO OUCHI/大内明彦、KOICHI SHIROMA/城間孝一

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