大人気! 往年の日本グランプリを再現する「ヒストリックグランプリ」【2】JCCAクラシックカーフェスティバル 富士ジャンボリー 2018

1960年代の日本グランプリを再現したカテゴリー、HISTORIC GRAND PRIX

       
【JCCAクラシックカーフェスティバル 富士ジャンボリー 2018 Vol.2 イベント振り返り】

【1】から続く

HISTORIC GRAND PRIX

1960年代の日本グランプリを再現したカテゴリー



 かつての日本グランプリをイメージさせるヒストリックグランプリの参戦車両は全8台。予選トップは藤原靖久のロータス47GTだったが他クラス同様ウエットコンディションのため決勝の目安とはなりにくい。果たして決勝は、スピードで勝る板倉敏隆のジネッタG12が3ラップ目にトップに立つと、2番手藤原をコンスタントに引き離しゴール時には7秒差と単独走となっていた。3番手はロータス23Bの三枝佳五。大平哲之のマーリン、高橋基夫のジネッタG4をかわしての表彰台ゲット。健闘が光る走りを見せた。

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>> 【画像49枚】各レースの走行や、広いパドックの一角で、開催されたクラシックサニーミーティングのようすなど


S RACE

富士でも速かった森下真澄ポルシェカレラ2.7RS


 Sレースのエントラントは32台。さすが富士戦といったところで、ポルシェ、ジャガー、BMW、アルファロメオといった海外勢からフェアレディZ432、ブルーバードSSS、トヨタスポーツ800までの日本車勢と顔ぶれは豊富。しかし、予選、決勝をリードしたのはポルシェカレラ2.7RSの森下真澄。やはり1台だけ速く、注目は2番手以下の争い。高橋満のブルーバードと八幡毅のポルシェカレラ3.0の争いとなったが終始高橋が優勢。4番手、5番手には僅差で加藤洋一のブルーバードと宮田友市郎のZ432が続いた。





P RACE

表彰台を独占のポルシェ、勝ったのは浪川嘉兵衛


 Pクラスの参加は全18台。このクラスは浪川嘉兵衛のポルシェ911が強く、これに佐藤優の240Z、菅谷和浩のロータスヨーロッパ、深江伯史のポルシェ914-6、これに小菅隆志のポルシェ911がからむ展開となっている。今回もこれまでとまったく同じ展開となったが、浪川のポルシェが予選、決勝とも他を圧し、独走状態で優勝。2番手・深江のポルシェ914-6は10秒差と離れた展開となり、3番手争いが小菅ポルシェ911と菅谷ロータスヨーロッパの間で繰り広げられたが、パワーで勝る小菅が0.5秒差で3位を守り切った。





【3】に続く

初出:ノスタルジックヒーロー 2018年8月号 Vol.188
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

JCCAクラシックカーフェスティバル 富士ジャンボリー 2018(全3記事)


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【1】から続く

text : AKIHIKO OUCHI/大内明彦 photo : MASAMI SATO/佐藤正巳、AKIHIKO OUCHI/大内明彦、KOICHI SHIROMA/城間孝一

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