伝説のサーキット 多摩川スピードウェイ観客席の遺構が東京・青山に移設されてお披露目

       



観客席の一部が設置された前庭には、多摩川スピードウェイの歴史を紹介した説明板が設置された。これは、「戦前日本の自動車レース史 藤本軍次とスピードに魅せられた男たち」(三樹書房刊)などの著作を持つ自動車史研究者の三重宗久さんと、藤本さんにより執筆されたもので、当時の多摩川スピードウェイの様子をうかがうことができる。

除幕式での藤本隆宏さんのコメント(一部)
「100年前の4月22日は、日本初の本格的な自動車レースである、第二回自動車競走が洲崎埋立地で行われた記念の日にあたり、感慨深いものを感じます。観客席の切断面をみると、鉄筋を使わない、要塞と同様の純コンクリート構造で、建造当時から残る表面の砂利石も良質で、全体にお金をかけた豪華仕様の構造物であったことがわかります。このように立体的に展示しているところはまだないので、ぜひ多くの皆様に見学してほしいです」





>>観客席遺構の脇に設置された説明版の除幕の様子。


>>説明版の執筆を担当した三重宗久さん(左)と藤本隆宏さん(右)。


>>前庭にある観客席の一部は、イースタン青山ビルの前に面しており、いつでも見学することができる。


>>披露式に出席した多摩川スピードウェイの会のメンバーによる記念撮影。

●設置場所:
東京都港区赤坂8-5-41 イースタン青山ビル1階前庭

RECOMMENDED

RELATED

RANKING