機動性能の追求したレストアがアイデンティティ【7】ENDLESSが挑む 日野 コンテッサ クーペ

ツヤのある美しいウッドパネル。ナルディのステアリングとシフトノブが美しく佇んでいる。ワークスベル製のステアリングボスがさらにアクセントを加える。

       
ここまでその模様をお伝えしてきたエンドレスが2017年-2018年にレストアした日野コンテッサ1300クーペ。この時、ほぼ完成の姿となって取材陣の前に現れた。横に立つのはエンドレス花里社長。長年の思いがようやく形になった瞬間だ。数多くのレストアを行ってきたエンドレスだが、このコンテッサにつぎ込んだ情熱、時間は今まで以上のモノがあった。社長、メカニック、社員、だれもが納得のいく出来となったクルマだ。今回は東京オートサロン2018展示前に行われたインタビューを紹介する。

【完成した ENDLESS 日野 コンテッサ クーペ 2018レビュー】

【1】から続く

 そして、会社がたどった歴史の節目としてスタートしたのが、これまで誌面で紹介してきたレストア事業。すでに10台近くのクルマがレストアされ、エンドレスのレストア車両のあかしである、パールホワイトのボディが奢られた。

 機動性能の追求はエンドレスの得意とするところであり、クルマに対する同社のアイデンティティーでもある。しっかりと走り、曲がり、止まる、基本的な性能を旧車に求めただけというが、旧車だからという考え方はそこにはない。その完成度の高さから、レストア車両の自走でイベント会場へ向かい、関係者を驚かせたこともあるという。

>>【画像20枚】水冷直列4気筒ツインキャブの1251ccで、最高出力65psを発生させるエンジンなど。冷却用の空気はリアから取り込み、エンジン下を通って排出。エンジン排気とともに、再流入しないように綿密な設計が施された



>> これまでエンドレスがレストアしてきた車両同様のレッドカラーで統一された室内。小さな金具まで徹底的に再生している。





>> リアタイヤはホイールハウスの際までオフセットされた。リアバンパー部分にはバックライトを装着。最終的なシルエットはこれから大詰めに入る。



【3】に続く

初出:ノスタルジックヒーロー 2018年2月号 Vol.185
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

日野 コンテッサ クーペ(全3記事)

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【1】から続く

text:KEISHI WATANABE/渡辺圭史 photo:ISAO YATSUI/谷井 功

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