完成した美しきコンテッサとともに【6】ENDLESSが挑む 日野 コンテッサ クーペ

バンパーレスにより、流麗なラインを生み出したフロント回り。PIAAのフォグランプはステーを自作して、バンパーの位置に装着された。

       
ここまでその模様をお伝えしてきたエンドレスが2017年-2018年にレストアした日野コンテッサ1300クーペ。この時、ほぼ完成の姿となって取材陣の前に現れた。横に立つのはエンドレス花里社長。長年の思いがようやく形になった瞬間だ。数多くのレストアを行ってきたエンドレスだが、このコンテッサにつぎ込んだ情熱、時間は今まで以上のモノがあった。社長、メカニック、社員、だれもが納得のいく出来となったクルマだ。今回は東京オートサロン2018展示前に行われたインタビューを紹介する。

【完成した ENDLESS 日野 コンテッサ クーペ 2018レビュー】



>> レストアへの思いを語るエンドレスの花里社長。新製品開発からレストア作業まで、妥協のないものづくりという姿勢は一貫している。



 オイルのにおいが漂い、爆音が鳴り響くサーキットに、後のエンドレス社長・花里功さんの若き日の姿があった。S30フェアレディZで足繁く通った頃の記憶は今でも鮮明に覚えている。

 その目に飛び込んできたのが、コンテッサだったという。サーキット近くに止まっていた、その美しいスタイリングに目を奪われ、「いつかはこのクルマに」と思いを募らせたのだ。

 その後、会社は大きくなり、その社名「エンドレス」はだれもが知る存在に。真剣にものづくりを追求し、レースでの勝利を目標に、前に歩み続けた年月、気づけば30年がたっていた。


>>【画像20枚】ツヤのある美しいウッドパネル。ナルディのステアリングとシフトノブが美しく佇んでいる。さらにアクセントを加えるワークスベル製のステアリングボスなど




>> フェンダーミラーはレイヨットのレーシングミラーに交換された。位置を後方に移動して、スポーティーなシルエットに仕上がっている。





>> パールホワイトボディの中、唯一のアクセントとなる各部のメッキパーツ類。確認、再生が繰り返されたこだわりのパーツでもある。





【2】に続く

初出:ノスタルジックヒーロー 2018年2月号 Vol.185
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

日野 コンテッサ クーペ(全3記事)

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text:KEISHI WATANABE/渡辺圭史 photo:ISAO YATSUI/谷井 功

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