22台がリスティングされた所蔵車両! 数多くのミニチュアカーやプラモデルなど。スーパーカー世代垂涎のコレクション!|サーキットの狼世代へ|池沢早人師・サーキットの狼ミュージアム  Vol.2

エントランスと正対する位置にある壁を背に、右からランボルギーニ・カウンタックLP400S、同ミウラP400S、フェラーリ512BBi、同308GTB、そしてランチア・ストラトスの5台が並ぶ

       
目的やテーマ別に車両を集めた自動車博物館は少なくないが、コミックに登場する車両が一堂に会したミュージアムとなると、世界広しといえどもそうザラにあるわけではない。サーキットの狼ミュージアムは、そんな性格の色濃い自動車博物館で、サーキットの狼愛読者であれば目がクギ付けになるのは間違いない。ファン同士で訪れれば、車両の前で延々と登場シーンを語り合うことになるのは必至。ひと味違った楽しみ方ができる博物館だ。

【池沢早人師・サーキットの狼ミュージアム Vol.2】

【1】から続く

 ちなみに、ここに追加したいモデルは何かありますか、と聞いたところ、予算さえ許せば(やはりこれが一番の難関らしい)という条件で、ランチア・ストラトスのグループ4仕様を挙げてくれた。実現すれば、ファンとしてもうれしい限りである。

 所蔵車両はリスト上では22台となっているが、一部が整備に回っていたりする場合もあり、必ずしも全車が展示されているわけではない。

 今回紹介した車両のほかにも、フェラーリ512BBi、マセラティ・カムシン、BMW3.0CSL、デ・トマソ・パンテーラなど名車が並ぶ。また、国産車ではトヨタ2000GT、スカイラインGT‐R、マツダ・コスモが揃い、珍しいところではホークリッジHF2000も揃えられている。

 ホークリッジはランチア・ストラトスのレプリカだが、これが実によくできていて、本物のストラトスと並べても見分けがつかないほどの代物だ。

 逆に、本物という言い方をするなら、1969年日本グランプリで2位入賞した日産R382北野車が展示されていることは特筆事項。日産所有のR382は通常収蔵庫で管理されるため、門外不出のワークスカーR382を見るなら、こちらを訪れたほうが早い。

 よくこれだけ揃えたものだと感心させられのが、ミニチュアカーとプラモデルだ。見れば欲しくなるものばかりだが、すべて非売品であるため、マニアにとっては、かえって欲求不満が募ることになるかもしれない。


>>【画像15枚】車両とは別に展示、陳列された膨大なミニチュアカーやプラモデル、写真やイラストなど。ファン、マニアでなければ揃えられない内容と種類だ。逆に、実車はとても無理だがミニカーやプラモなら、というファンにとっては、手に入らない非売品なのが残念なコレクションだ



>> ミュージアムを運営する八幡さんご一家。右から次男の毅(たけし)さん、ミュージアム会長の父君・正毅さん、長男の英毅さん、そして実際に運営を切り盛りする支配人の芦川元昭さん。
 


INFORMATION



池沢早人師・サーキットの狼ミュージアム

〒314-0133 茨城県神栖市息栖1127-26
TEL 0299-95-5550 FAX 0299-92-9870
入館料(税込):大人800円/小中高校生400円
※保護者同伴の小学生以下は無料。
開館時間 10:00~16:00
開館日:土曜日・日曜日・祝日
休館日:平日・年末年始(12/28~1/3)
http://ookami-museum.com/index.php




初出:ノスタルジックヒーロー 2017年12月号 Vol.184
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

池沢早人師・サーキットの狼ミュージアム (全2記事)

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【1】から続く

Ⓒ池沢早人師/animedia.com text:AKIHIKO OUCHI/大内明彦 photo:ISAO YATSUI/谷井 功 & RYOTA SATO/佐藤亮太

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