風吹裕矢【1】「世界第2位のコーナリング性能」の相棒|1973年式 ロータス ヨーロッパ スペシャル

サーキットの狼を代表するクルマであり、主人公風吹裕矢が唯一自分で購入したマシン(姉・ローザが資金を出した)。それだけに思い入れが強く、A級ライセンス取得模擬レース時にエンジンブローした際、裕矢は人目もはばからず涙を流した。当時の子供たちの注目は「世界第2位のコーナリング性能」。ロータスならではのクイックで軽快なハンドリングは、慣性ドリフトをもって、大パワーのライバル車をねじ伏せた

       
誰しもが通ったであろう「サーキットの狼」という漫画。この作品が登場するまで実在するクルマを描き切った作品がなかったことに加え、漫画に登場するスーパーカー群を乗り継いできた作者によるリアルなエピソード。そして、1人の暴走族がF1レーサーへと成長する過程を丁寧に描いたストーリーに酔いしれた。そんなサーキットの狼世代に向け、往年の名車とともにじっくりと堪能できるシリーズをおおくりする。

サーキットの狼 Story

ロータスの狼と呼ばれた時代に
風吹裕矢の手足として活躍


【 1973年式 ロータス ヨーロッパ スペシャル  Vol.1】

サーキットの狼を代表するクルマであり、主人公風吹裕矢が唯一自分で購入したマシン(姉・ローザが資金を出した)。それだけに思い入れが強く、A級ライセンス取得模擬レース時にエンジンブローした際、裕矢は人目もはばからず涙を流した。当時の子供たちの注目は「世界第2位のコーナリング性能」。ロータスならではのクイックで軽快なハンドリングは、慣性ドリフトをもって、大パワーのライバル車をねじ伏せた。

>>【画像23枚】ロータス・ヨーロッパの特徴はなんといってもその低い車高。通常のクルマのボンネット部分までの高さしかなく、漫画の中でもその車高の低さを特徴としたエピソードがいくつも出てくる。ホイールは純正ノーマル



>> バンパー下には北米仕様をベースに日本ディーラーが取り付けしたトヨタ車用のウインカーが装着されているのも特徴。





>> リアウインドーが小さく見にくいように思うが、意外に後方視界は良い。巨大なGTウイングも後方視界の妨げにはなっていない。







1973年式 ロータス ヨーロッパ スペシャル

SPECIFICATION 諸元
全長×車幅×全高●3980×1650×1090mm
ホイールベース●2340mm
トレッド 前/後●1346mm/1346mm
車両重量●730kg
エンジン●水冷直列4気筒DOHC 縦置きミッドシップ
総排気量●1558cc
最高出力●126ps/6500rpm
最大トルク●15.6kg-m/5500rpm
生産年●1971~1975年
生産台数●4710台(TC&SP)
生産国●イギリス
※スペックは池沢早人師ミュージアムに準じる。


【2】に続く

初出:ノスタルジックヒーロー 2017年12月号 Vol.184
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1973年式 ロータス ヨーロッパ スペシャル (全4記事)

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©︎池沢早人師/animedia.com text:NOSTALGIC HERO/編集部 photo:ISAO YATSUI/谷井 功

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