こころ、走らせるもの【3】新車当時価格745万円! Z30ソアラの最上級グレード、4.0GTリミテッド|1991年式 トヨタ ソアラ 4.0GTリミテッド アクティブコントロールサスペンション仕様車 Vol.3

真っ黒の盤面に白い文字が浮かび上がるスペースビジョンメーターは、視認性の向上とともに先進性も表現している

       
ロマンと先進性を追求した
スーパーグランツーリスモ

【 1991年式 トヨタ ソアラ 4.0GTリミテッド アクティブコントロールサスペンション仕様車 Vol.3】

【2】から続く

 ちなみに、今回取材した4.0GTリミテッドのアクティブコントロールサスペンション仕様車の新車当時価格は745万円。同時期に販売されていた初代セルシオの最上級グレード「C仕様Fパッケージ」が620万円だったことを考えると、いかに高価だったかということかわかるはずだ。

 そんな最上級グレードのZ30ソアラを、約半年前に手に入れたオーナー。オーナーは免許取得後に80スープラSZ-Rを購入したが、しばらくして普段使いができるセダンとして110マークⅡを購入。しかし、80スープラをファーストカーとして乗っているだけに物足りなく、スタイリングが好きで以前から気になっていたZ30ソアラの2.5GT-TLに乗り換え。これが、Z30ソアラにハマるきっかけとなった。その後はツインターボのパワーと軽快さには満足したものの、「ソアラらしさに欠ける」と感じ、今度はV型8気筒の4.0GT-Lを入手。しばらくは、エアサスの滑らかな走りを堪能していたそうだ。しかし、ソアラの本質を追い続けたオーナーは、「理想形はアクティブサスにある」と思い始め、昨年9月に現在の愛車を購入したという。

 こうして3台ものZ30ソアラを乗り継いできたオーナーは「グレードごとにそれぞれの性格が表れていて、ソアラの懐の深さを感じました」と話す。そして、やっと出合えたソアラの理想形に、今では大満足しているようだ。

>> 【画像17枚】GTリミテッドのシート表皮は本革。しかし、取材車両にはオプションの静電気防止機能付き全面シートカバーが装着されていた。6インチカラー液晶に車両の位置や情報などを表示するGPS付きエレクトロマルチビジョンは、GTリミテッドに搭載車を設定



>> 開放感を備えながら、ラウンド形状で包み込むような空間を作り出しているインパネ。ウッドパネルはソアラで初の採用となった。


OWNER’S VOICE/ソアラは乗るたびに満足感が増す不思議なクルマ



「ソアラは質感のカタマリのようなもので、乗るたびに満足感が増していく不思議なクルマです」と話すオーナー。現在はこのソアラと80スープラという2ドア車の2台体制だが、近場のドライブはスープラ、長距離の旅行はソアラといったように、うまく使い分けているという。
 なお、現在はアクティブサスが不調気味とのことだが、「修理不能と思われる箇所もありますが、力の限り維持していきたいですね」と誓った。

1991年式 トヨタ ソアラ 4.0GTリミテッド アクティブコントロールサスペンション仕様車(UZZ32)


SPECIFICATIONS 諸元
全長×全幅×全高(mm) 4860×1790×1340
ホイールベース(mm)  2690
トレッド前/後(mm) 1520 / 1525
車両重量(kg)  1750
エンジン型式  1UZ-FE型
エンジン種類 V型8気筒DOHC
総排気量(cc) 3968
ボア×ストローク(mm) 87.5×82.5
圧縮比 10.0:1
最高出力(ps / rpm) 260 / 5400
最大トルク(kg-m / rpm) 36.0 / 4600
変速比 1速 2.531 / 2速 1.531 / 3速 1.000 /
4速 0.705 / 後退 1.880
最終減速比 3.916
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション ダブルウイッシュボーン(前後とも)
ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ 225 / 55R16(前後とも)
発売当時価格 745.0万円



初出:ハチマルヒーロー 2016年 3月号 vol.34
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1991年式 トヨタ ソアラ 4.0GTリミテッド アクティブコントロールサスペンション仕様車(全3記事)

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【1】【2】から続く

text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : JUNICHI OKUMURA/奥村純一

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