こころ、走らせるもの【2】世界初の新機構もてんこ盛り! ソアラらしい先進性|1991年式 トヨタ ソアラ 4.0GTリミテッド アクティブコントロールサスペンション仕様車 Vol.2

トランクエンド右に装着された車名バッチ。また、リアスポイラー装着車には乗用車世界初のバックモニターを搭載した

       
ロマンと先進性を追求した
スーパーグランツーリスモ

【 1991年式 トヨタ ソアラ 4.0GTリミテッド アクティブコントロールサスペンション仕様車 Vol.2】

【1】から続く

 メカニズム面は大幅に進化した。エンジンは、先にクラウンやセルシオに搭載された4LV型8気筒の1UZ型を筆頭に、2.5L直列6気筒ツインターボの1JZ-GT型も設定。1994年のマイナーチェンジでは、3L自然吸気の2JZ-G型も追加された。サスペンションは新設計のダブルウイッシュボーンで、2.5Lには一般的なコイルサス、4Lにはエアサスのほか、油圧式のアクティブコントロールサスペンションも設定。さらに、世界初のアクティブ4WSを搭載し、新開発のGPSナビゲーションや世界初のカラーバックモニターなど、新たな機構が随所に投入されている。このように、歴代モデルで数多くの世界初、国内初といった装備が採用されたが、Z30ソアラでもその先進性は不変だった。

 また、ソアラで初めて日本国外へ輸出されたモデルで、海外ではレクサスブランドの「SC」として販売されたことも大きなトピック。なお、1994年に前後デザインとグレード名が変更されて中期になり、1996年のマイナーチェンジで再びエクステリアに手が加えられるとともに、2.5Lの1JZ-GT型はツインターボからシングルターボへ変更されて後期となった。

>> 【画像17枚】乗用車世界初として、4.0GTリミテッドのエレクトロマルチビジョン装着車以上では、リアスポイラー装着車にバックモニターを搭載。3代目ソアラの型式はZ30だが、これはコイルサス車のみ。エアサス車は「Z31」、アクティブコントロールサスペンション仕様車は「Z32」となる



>> 8代目クラウン、初代セルシオに続いて搭載された1UZ型。高出力&高トルクを発揮しつつ、圧倒的な静粛性とスムーズさを実現する。





>> 油圧を利用するアクティブコントロールサスペンションでは、ストラットタワー上部に油圧ラインが接続される。






1991年式 トヨタ ソアラ 4.0GTリミテッド アクティブコントロールサスペンション仕様車(UZZ32)

SPECIFICATIONS 諸元
全長×全幅×全高(mm) 4860×1790×1340
ホイールベース(mm)  2690
トレッド前/後(mm) 1520 / 1525
車両重量(kg)  1750
エンジン型式  1UZ-FE型
エンジン種類 V型8気筒DOHC
総排気量(cc) 3968
ボア×ストローク(mm) 87.5×82.5
圧縮比 10.0:1
最高出力(ps / rpm) 260 / 5400
最大トルク(kg-m / rpm) 36.0 / 4600
変速比 1速 2.531 / 2速 1.531 / 3速 1.000 /
4速 0.705 / 後退 1.880
最終減速比 3.916
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション ダブルウイッシュボーン(前後とも)
ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ 225 / 55R16(前後とも)
発売当時価格 745.0万円


【3】に続く

初出:ハチマルヒーロー 2016年 3月号 vol.34
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1991年式 トヨタ ソアラ 4.0GTリミテッド アクティブコントロールサスペンション仕様車(全3記事)

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【1】から続く

text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : JUNICHI OKUMURA/奥村純一

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