シティと言えばこれを忘れてはいけない。自動車ライター伊藤梓が風になる!?|ホンダ モトコンポ

モトコンポで風になった伊藤梓

ホンダのトールサイズホットハッチ「シティ」といえば忘れていけないのがモトコンポ。

もとはバイク専門メーカーであったホンダ。現在も世界一のメーカーで、世界の約1/4のシェアを持つ。ちなみにヤマハはホンダの半分のシェアを持ち、この2社で世界の1/3のシェアを確保をしている。そんなホンダが、シティという画期的なクルマを発売する際に、トランクに詰め込み、レジャーなどで出かけた先で乗れるようにという思いを込めたバイクがモトコンポだ。ちなみにモトコンポとはバイクを意味する「モト」と当時大流行していた家庭用小型オーディオ「ミニコンポ」の「コンポ」を合わせた名前。シティと同時開発、同時発表という話題性もあり、多くの人の記憶に残るバイクであった。

生産終了後に人気沸騰。いまなお人気の原動機付き自転車

実はシティの大ヒットの陰でモトコンポは売れ行きがいまいちだった。というのも「シティの付属品」と思われ、実際には販売されていないと思われていたり、「シティにしか搭載不可」と思われ他のクルマのユーザーから敬遠されたりとシティを大ヒットに結びつけたCMが逆にネックとなってしまったのだ。

そのため81年の発売から4年後の85年には生産終了。そのことも多くの人は知らず、ひっそりと市場から消えてしまっていた。しかし、分解、組み立てが必要なく(取り外しが必要なのは、ハンドル収納カバーくらい)そのままで収納、そしてバイクへと展開できるユニークは他になく、多くのメディアで取り上げられることに。特に漫画、アニメ、実写映像とさまざな展開を見せた藤島康介の「逮捕しちゃうぞ」での活躍は多くの人の心にささり、オークション市場などで高騰。いまでも高値で取り引きされている人気のバイクなのである。

そんなことを全く知らない伊藤梓だったが、モトコンポの可愛らしさに歓喜。「乗りたい。乗りたい。乗りたい」と連呼したのち、エムクラフトからヘルメットを借りて試乗することに。
普通自動車運転免許で乗ることのできる原付ではあるが、乗ったことのないモトコンポ。ふらふらしながらも乗り出すことに成功。しばらく走ると慣れてきたのか、表情に余裕を見えてきた。しかし、その速度は人が早歩きする程度のノロノロ走行。もっとアクセルを開けてというエムクラフト吹田さんやハチマルヒーロー栗澤編集長の声も届かず、そのままノロノロと戻ってくる伊藤梓。

そんな彼女がバイクを降りて一言「風になりました」。

いや亀だよ。



▶▶▶【動画】https://youtu.be/qs_1QbqK-NY


ハチマルヒーローの発売となる偶数月には、エムクラフトの車両紹介をはじめとするハチマルヒーローとのコラボ動画を公開

第1〜3金曜日にアップする予定。「偶数月金曜日はコラボ動画」と覚えよう!

photo : Yoshitaka Takahara/高原義卓

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