【アンフィニ編】平成初頭を彩ったマツダの名車と迷車の集い マツダ5チャンネルミーティング

マツダ5チャンネル時代のクルマを愛するオーナーが集った「マツダ5チャンネルミーティング」

       
1989年〜96年にかけてマツダが展開した5チャネル体制。
その当時に販売されたクルマとオーナーのミーティング「マツダ5チャンネルミーティング」が2022年5月28日に開催された。

マツダ車の、それも5年ほどしか続かなかった5チャネル時代の車種限定イベントとなると参加台数は極めて少ないのでは!? と思う人も多いかもしれないが、集まった台数は実に33台。
同じ時代を生きた同士たちが集まった形だ。

中でもユーノス500とともに最多の5台が参加したのがランティス。
今回の5チャンネルミーティングを企画した福田さんもランティスのオーナーで、「集まったり情報交換できる機会が少ないマツダ車が、主役となる場を作りたい」ということから企画したという。
ここではそんなランティスがマツダ店、ユーノス店とともに販売されていたアンフィニの参加車を紹介していこう。


本イベントの主催者である福田翔太さん。個人主催のイベントだけに、朝から場内を走り回り大忙しの様子だった。おつかれさまでした。



94年式 アンフィニ RX-7 タイプR


初の愛車として、このFD3Sを2004年に購入したのは女性オーナーのSさん。彼女は完全なオリジナル派で、購入時に交換されていたマフラーも純正品に戻してしまったほど。また、コンディションの良さは多くの人が驚くレベルで、モール類の色あせや劣化は皆無に近い。


この抜群の状態をキープするために雨の日は乗らないそうだ。キレイな個体が少ないため、今後は現状維持に努めるという。


経年劣化こそ多少あるものの、外装に負けないほど状態のいい室内。ほぼノーマルで、唯一の変更点はセンターコンソールに装着されたデフィの追加メーター。


ブロンズのボルクレーシングCE28のアルミホイールは、友人から譲ってもらったもの。ボディカラーにもマッチしている。


エンジンはオーバーホール済み。OH後5万kmほど走っているという。


清楚な雰囲気ながら、さらりとFD3Sを乗りこなしてしまうオーナー。モンテゴブルーのボディカラーが大好きだという。


93年式 ランティス クーペ タイプR


「普通のクルマなのにレースで活躍している」ということから興味を持ち、初めての愛車にランティスを選んだオーナー。購入したのは約7年前だが、旧車の洗礼を受けているようで、水漏れやオイル漏れ、メーター故障など、さまざまなトラブルに見舞われてきた。しかし、それでもランティス好きは変わらず、可能な限り良い状態をキープしたいそうだ。



ガンメタのボディにブラックのBS・バルミナホイールでシンプルな仕様に。足まわりは、イベントの主催者である福田さんから譲ってもらったビルシュタインの車高調を装着。


走行距離は10万kmオーバーだが、室内のコンディションもまずまず。


94年式 ランティス クーペ タイプR


本イベントを主催する福田さんの愛車は約5年前に入手したランティスで、「グリーンが剥がれると中からJTCCカラーが出てくる」をコンセプトにカラーリング。また、レーシーな雰囲気の中に欧州テイストを取り込み、リアガーニッシュやフォグ、メーターなどは323F用を装着。所々にワンオフのアイテムを投入し、オンリーワンを作り上げているのだ。



マツダスピード製の巨大なリアウイングがインパクト抜群。



ネバーコンテントのステアリングや欧州仕様のメーター、フルバケットシートなどでカスタムした室内。




アルミホイールはマツダスピードMS-01だが、フロントのみ787Bをモチーフにベルギーで製作したターボファンをセットしている。


エンジンそのものはノーマルだが、マフラーやエキマニ、エアクリーナーなど吸排気系に着手。軽量フライホイールも投入している。


NBロードスターからランティスに乗り替えたという福田さん。父親がマツダ車を所有していたため、昔からなじみ深かったという。

text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : Ryota-raw Shimizu/清水良太郎

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